洗濯物乾燥の科学する(風の影響とは)

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サンルームってあると便利そうですよね?

しかし実際に業者に依頼すると費用が大変! 

そんな方はまずは試しに自作しては如何でしょうか?

私が作ったこのサンルームはナント3万円台

製作できますよ。

 ここでは洗濯物を干すためのサンルームを

アルミフレームを使って自作DIYしています。

そこで使用する部品や費用、サンルームの

温室効果や外気との違い、洗濯物の

乾燥時間などをまとめています。

サンルームを作ることは簡単です。

しかしサンルームで洗濯物を速く乾かす

ことは難しいって知っていました?

自分でサンルームを自作して判った事、

それは、

「洗濯物を乾かすための

 サンルームは不要です!!」

ではどうやって乾かすのか?

 「部屋干しです」

部屋干しは乾きにくいと思われている方が

多いのですが、それは違います。

部屋干しはテクニック1つで外干しよりも

速く乾かせます。

エアコンや乾燥機、除湿器は不要です。

こちらに部屋干しを研究した記事があります。

雨の日の夜間に干しても3時間でおおよそ

乾かすことができます。

良かったらご覧ください。

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(参考記事)

 「回転式乾燥スタンドを自作しました

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1. はじめに

私は技術系の仕事をしていることもあって、

理系的な見方に興味がいきます。

このサンルームを造るにあって1つの疑問が。

「洗濯物を乾かす際に日光や風は

 乾燥過程にどのように影響を与えているか」

当たり前ですが、晴れている日が乾きやすく、

風がある日も乾きやすい。

もしサンルームで洗濯物を乾かした場合、

風の影響がほとんどなくなりますが、

それはどのような影響を与えるのでしょうか?

ここでは乾燥の科学を考えたいと思います。

2. 洗濯物の乾燥現象とは?

まず洗濯物の乾燥とはどんな現象でしょうか?

ここでは衣類の乾燥を例にとり考えます。

乾燥とは衣類に含まれる水分が繊維内部を

移動して衣類表面から蒸発する現象です。

重要な点は衣類表面(大気との接触部)

からしか蒸発は起きりません。

表面で蒸発が起きて乾燥すると繊維内部から

水分が表面に移動(拡散)してきます。

そして再び表面で蒸発が起きます。

これを繰り返すことで、最終的に繊維内部の

水分が全て蒸発によりなくなります。

これで乾燥終了です。

3. 蒸発とは?

蒸発は体感的に100℃でないと起きないと

思われそうですが、実はそうではありません。

100℃付近の高温になると蒸発量が増えて、

目に見えるようになるだけです。

実際は100℃以下の温度でも目には

見えませんが少しずつ蒸発しています。

蒸発の原動力は周囲の温度、湿度、風速です。

洗濯物を干す場所の温度と湿度と風速によって、

衣類からの蒸発速度が決まります。

4. 衣類からの蒸発現象 ー境膜ー

衣類から蒸発した水分はすぐに空気中へ

拡散されるわけではありません。

衣類表面にある境膜と呼ばれる水蒸気が密集した

空間を通過して大気に放出します。

この境膜とは湿気が密集した膜のようなものです。

衣類表面では常に蒸発が起きているのでこのような

見えない膜が存在しています。

境膜が厚いと蒸発した水蒸気は通過しにくく、

表面から大気に逃げることができません。

すなわち乾燥しにくくなっています。

境膜は周囲の温度、湿度、風速によって、

その厚みは決まる環境支配的なものです。

風速が速くなると薄くなります。

風が強く吹くと衣類表面の膜が吹き飛ばされて

剥がれて薄くなるイメージです。

風速UP→境膜薄い→水蒸気が通過する

→乾燥しやすい、となります。

例えば洗濯物の間隔をあけると速く乾きますが、

これは間隔を広げることで風の流れがよくなり、

境膜が薄くなるためです。

5. 境膜と温度の関係

次に日光を当てて温度を上げた場合を考えます。

このとき境膜の厚みはそのままで衣類表面からの

蒸発量が増えます。

濡れた洗濯物に日光当てると衣類が熱くなって

乾くと思われがちですが、厳密には衣類は熱く

なりません。

与えた熱は衣類表面の水分を蒸発させるための

熱(潜熱)に全て転換されて、衣類そのものの

温度を上げることができないためです。

しかし潜熱が増えるということはそれだけ

多くの水蒸気が表面から蒸発していることです。

そのため衣類内部からの水分の移動が速くなり、

表面からの蒸発量が増加します。

そのため乾燥しやすくなります。

細かい計算は省略しますが、

風速を速くして日光を当てることで乾燥速度を

10倍以上速くすることも十分可能です。

6. さいごに

これでようやく乾燥のイメージができました。

サンルームを使うと室内温度が上がるために、

衣類表面の蒸発が促進されて速く乾きそうな

イメージはありますが、

境膜が厚いままでは水蒸気排出ができません。

しかもサンルームには除湿ルートが設計されて

いないため、溜まった水蒸気がルーム内に残り

境膜が逆に厚くなっています。

そのため対策を考える必要がありそうです。

(参考記事)

  ・大気中にはどんな浮遊物があるのでしょうか?

  ・何故、部屋干しが臭い?

  ・洗濯物乾燥を科学する!

  ・サンルームの構想

  ・サンルーム製作 天板製作

  ・サンルーム製作 枠組み製作

  サンルーム製作 パネル取付

  ・サンルーム製作 扉製作

  ・サンルーム製作 完成

  ・サンルーム製作のまとめ

  ・サンルーム評価 (ルーム内温度と外気温)

  ・サンルーム評価 (洗濯物の乾き具合)

  ・サンルーム 反省会

  ・サンルーム 激闘編

  ・洗濯物乾燥のススメ

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今までアルミフレームを使ったことがなく、

初めて挑戦したい方にお助けアドバイスを

無料で実施していますので、

御質問、御相談等はお気軽に連絡下さい。

相談者の声もありますよ。

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