1. はじめに
ここではアルミフレームを使ってアルトの
車中泊用フラットベッドを製作しています。
しかもこのベッドは遠方の友人からの依頼で
設計、加工は私が担当、最終組立ては友人が
担当する分業となっています。
設計には3D CADを使い、図面で構造や
寸法をお互い確認しています。
自分でイメージしたものを形にする
オーダーメイドになっていますので、
興味があればこちらもご覧ください。
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(アルト車中泊用ベッド関連記事)
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2. フレーム加工
次は部品の手配、加工を行います。
今回使用する部品は、
(20×20)mm アルミフレーム定尺4m
ブラケット、ボルト、ナット
ナットフォルダー
です。
梱包された定尺のアルミフレームから
各寸法を切り出していきます。
まあ、この辺はいつもと同じです。
図面より求めたフレーム長と本数はこちら。
・ L=1,160mm 2本
・ L=1,150mm 1本
・ L=900mm 1本
・ L=820mm 2本
・ L=500mm 1本
・ L=430mm 4本
・ L=130mm 2本
結構、中途半端な長さばかりですね・・・
これを実物なしで計算するのは困難。
私だと大体、失敗します(笑)
作ってみるとわかりますが、
フレームの厚みを計算に入れるのが
3次元的な構造の場合は意外と難しい。
最後のフレームを取り付けるときに、
あれっ、長い・・・ということもしばしば。
3. フレームの組立て
フレームを切断した後、組み立てます。
図面通りの構造ができているか確認です。
モビリオのベッド製作では車内にフレームを
持ち込んでそのまま組み立てましたが、
今回は車体がないので車内に合わせての
組立てや調整はできません。
そのため図面の通りに組み立てます。
そして完成したのがこちら。
完成品を見ても何に使うかがわからない
不思議な構造です。(苦笑)
完成品の写真を友人に送ってみてもらいます。
友人は構造的な確認、私が寸法確認を行い、
これでOKということに。
このように一度完成形を見ておけば
次の組立てが楽になります。
切断したフレームをそのまま友人に送っても
わかりずらく、組み立ては難しいですから。
4. 分解
もったいない気もしますが、次は分解です。
この分解時に次の点を注意しました。
①ナットをフレーム内で固定する
ナットをフレームの溝に挿入した場合、
ナットはすぐに動いてしまいます。
そのため一度分解してしまうと、
再び位置合わせをしなければいけません。
しかしナットフォルダーを使っておけば、
分解してもナットはフレームの溝に
固定されてそのまま残っています。
そのため次の組立ての時に再び位置合わせを
する必要がありません。
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(参考記事)
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②全てのフレームに番号をつける
友人が組み立てる時にどのフレームを
どの位置に配置するか、わかりやすくするため
全てのフレームに番号を付けてました。
そしてその番号を図面に反映することで、
図面と完成形の写真と各フレームを
見比べて簡単に組み立てることができます。
③ブラケット取付番号をつける
フレームどうしをブラケットで結合する際、
フレームのどちらの端を取り付けるのか
すぐに解るように結合するフレームどうしに
番号を付けました。
これがあれば写真を見ながらフレームどうしを
間違えなく結合することができます。
これで加工は終了です。
組み立てた物を見ると結構大きいですね。
しかも足の高さが違ったり、幅がばらばらと
構造が結構わかりにくい・・・
これを2次元の図面だけで作ろうとすると
間違えやすいの大変です。
しかし3D CADにより事前に構造が頭に
入っているので大丈夫です。
さらに寸法まで自動で計算してくれるので
非常に助かります。
さあ、最後は梱包、輸送です。
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アルト以外にも車中泊用ベッドをフレームで
製作していますのでご覧ください。
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