久しぶりに車中泊用フラットベッドを作製します。
以前に製作したのはマイカーであるホンダのモビリオです。
この車種は車内が広くて天井も高いため車中泊向きの車です。
そこではセミダブルの布団を敷いてもまだ余裕がある広いフラットベッドが作れました。
私は子供と一緒に車中泊するのが趣味です。これまでも色んな場所へ行ってきました。しかし子供が大きくなり車中で寝るのが難しくなってきたので、アルミフレームを使ってフラットベッドを作りました。このスペースがあれば子供二人連れての車中泊も全然大丈夫です。
またこちらはプリウスαを使った車中泊ベッドです。
同じアルミフレームを使っているので作り方の参考になると思います。
しかし今回の車はどちらかといえば車中泊に不向きな車です。
気になるその車種は・・・
「 スズキ アルト 」
軽自動車の中でも最もコンパクトな部類に入る車種です。
「こんなコンパクトカーで車中泊できるの?」
そんな考えの人は是非この記事を見てください。
アルトでも全然大丈夫です。
これで快適なフラットベッドが作れたら他の大抵の車はいけるでしょう!
1. アルト車中泊ベッド製作の経緯
この製作品は実は友人の依頼です。
しかもこの友人は県外に住んでいるので私が採寸したり組み立てたりできません。
つまり、彼が採寸やスケッチを行いそれを見て私が設計、加工を担当して
最後は彼が組み立てます。
当然、この友人はアルミフレームをこれまで扱ったことがなく初めてです。
そんな彼に組立てが本当に出来るのか?
安心して下さい!
誰でも出来ますよ!
友人にも器用によく作れるねと言われますが、
組立てに器用さは全く必要ありません。
使う工具は六角レンチのみですから。
確かに設計したり部品選定にはコツや経験が必要ですが、組立ては簡単にできます。
またアルミパイプを使えば簡単に脱着できる
ベッドやデスクを作ることもできます。
これは軽バンを利用したオフィスカーですが、
5分で棚やデスクを外して元に戻せます。
アルミフレームはこのような設計と組立てが分かれた製作方法にとても適しているのです。
それをまずは具体的にご紹介します。
2. 組立てが簡単で技術不要
木工などの場合、いくら材料がカットされていても釘打ちや組立てに技術を必要とします。
釘をまっすぐ打てなかったり直角に取り付けたはずが斜めになったり。
皆さんも一度は経験ありますよね。
しかしアルミフレームの組立ては六角レンチでボルトを締め付けるだけなので加工ミスが
ありません。
木工のように一発勝負でなく何度も繰り返し使用できるので何度でもトライできます。
アルミフレームやアルミパイプの組立ては六角ボルトを締めこむだけの簡単作業です。六角レンチ1本あれば全てを組み立てることができます。ウチの小学2年生の子供でもこの通り。誰が作っても同じように組みあがるので技術が要らず、初めての方やDIYしない人も安心して利用できます。
直角もブラケットが出してくれるのでブラケットをフレームの溝にきちんと入れればおのずと
直角になります。
むしろ斜めに付けたい場合に特別な部品を必要とします。
しかもナット位置を固定しておけば常に同じ場所に取り付けられます。
必要なときだけ組み立てて使用するといったこともできるのです。
ナットを固定する部品は豊富なアクセサリのラインナップに入っているので簡単に
入手することができます。
主なアクセサリはこちらに紹介しています。
アルミパイプには標準のアクセサリ部品があり、その中にアジャスター足があります。これはパイプの中にナットを固定し、そこに足の付いたボルトをねじ込むことで高さを調整できる部品です。これを使った縦方向の突っ張りパイプはとても便利なのでオススメです。
3. 輸送コストが安い
木工は作る技術を必要とするため部品で発送せずに完成品で送ることがほとんどです。
この場合、かさばるため大型の物は輸送コストが高くなり、取り扱いが悪いと
傷が入ったり壊れることもあります。
しかしアルミフレームは完成品を分解してフレーム単体や部品のみで輸送するため、
かさばらずに低コストで送ることができます。
今回製作したアルト用フラットベッドは長手方向で2mもありますが、
分解して梱包すると長さ1.2m、幅0.1m、高さ0.1mと非常にコンパクトになります。
このように分解して輸送できるのは組立てが簡単で再現しやすいためです。
このように便利なアルミフレームやパイプの購入方法ですが、
実はホームセンターなどではほとんど販売されていません。
一般的にはミスミやモノタロウといったweb商社を経由して購入できますが、
個人購入はなかなか難しいかもしれません。
しかも自分で必要な部品の長さや種類、数量を調べてそれぞれ注文するので
手配するのも大変です。
しかし「LINK YOUR DESIGN」を利用すればメルカリなどを使って
手軽にアルミフレームやアルミパイプを購入することができます。
しかも既に設計されて必要部品の種類や数量がまとまった部品リストが手に入り、
注文も一括で一回で済みます。
詳しい内容はこちらをご覧ください。
アルミフレームやパイプの欠点は入手性の悪さです。ホームセンターでは販売されておらずほとんどネット販売のみです。一般的にはミスミやモノタロウなどのweb商社経由で購入しますが、個人では難しいです。しかしメルカリなどでも購入でき、必要部品を一括購入できる方法がここにはありますよ。
4. 複雑な形状も自由に設計できる
アルミフレームで共同で何かを作る際に最も難しいのが依頼側のイメージと作る側の
イメージをうまく合わせることです。
依頼側がきちんとした図面を書ければ問題ありませんが、なかなか現実的ではありません。
アルミフレームもここが弱点でした。
しかしこれを解決するツールがあります。
皆さんご存知3D CADです。
これがあるお陰で依頼側のスケッチを3D CADで書いて立体的な構造で確認し、
その後、図面で寸法を確認すれば
互いのイメージがずれにくくなります。
アルミフレームやアルミパイプには専用の3D CADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。
今回のアルト車中泊用フラットベッドの3D CADはこんな感じです。
色んな角度から見た3D CADはこちらの記事で見ることができます。
アルトの車中泊用フラットベッドを3D CADで設計しました。車中に合わせた構造のため段差や凹凸があって非常に複雑な形状です。しかし立体的に見ることが互いのイメージを合わせることができました。さらに各寸法も確認できるため間違えを防ぐことができます。
先に出てきた組立て品の見比べても一目で同じものとわかりますね。
ちょっと複雑な形状でも色んな方向から見ることでしっかりと確認することができます。
このような特長を持つアルミフレームはDIYの分業化に最適です。
例えばアパートやマンションに住んでいる人は工具を使ったDIYがあまりできません。
しかし欲しい物をイメージすること部品を組み立てることは十分可能です。
その途中のプロセスである加工さえ外部に分業出来れば、色んな物が自由に作れます。
まさに今回の製作はこれを具現化した物です。
本当にお互いのイメージが合うのか、
初めてでも組立てきちんと組立てられるのか、
フラットベッドは完成できるのか、
そんなプロセスも見てもらえると嬉しいデス。
スズキアルトの車中泊用ベッドの製作記事はこちらです。
アルトの車中泊用フラットベッドを3D CADで設計しました。車中に合わせた構造のため段差や凹凸があって非常に複雑な形状です。しかし立体的に見ることが互いのイメージを合わせることができました。さらに各寸法も確認できるため間違えを防ぐことができます。
設計した図面をもとに部品の手配やフレームの切断加工を行い、それを組み立てました。木材と違って簡単に切断できず、適切な工具や工作機が必要です。そこで事前に加工済みのフレームを送れば組立てだけで完成します。フレームの組立てはとても簡単で六角レンチ1本で作業できます。
組立てたアルト車中泊用フラットベッドを分解して梱包します。組み立てた状態では長い場所で2mもありましたが、分解すると片手で持てるほどのコンパクト。このようにすぐに分解できる点がアルミフレームの良い点です。輸送費用も安く済みました。
分解して輸送した部品を使って友人がフラットベッドを完成させてくれました。組立て作業は六角レンチを使ったボルトの締め込み作業なので誰でも簡単にできます。私が一度組立てた写真を使って簡単な手順書を同封しました。これで複雑な形状な物も迷わず作れます。
アルミフレームやパイプを使ったDIYを一緒にしてみませんか?
DIYする時間や工具がない
普段DIYをしないので自信がない
そんな方にも安心で手間がかからず欲しい物が手に入る共同DIYです。
まず設計や構想は御自分で考えて欲しいものをイメージしてください。
もし自分で加工から組み立てまでされる方は必要に応じてアドバイスを致しますし、
手間な部品手配や加工をしたくない方はこちらで実施して組み立てる状態の部品を
お送りすることもできます。
サポートやアドバイスは無料で実施しているためできる事、できない事があります。
詳しいサポート内容や進め方はこちらで説明しています。
またこれまでのサポート事例はこちら。
「サポート事例集」
これまでアルミパイプやアルミフレームで製作した作品はこちらです。
アルミフレームを使ってキッチンに壁収納を作りました。壁を傷付ける事なく、アルミフレームを突っ張り棒のように固定して他の部品を組み立てていきます。アルミは燃えないので火の回りで使っても安心。しかも100均部品を利用したからくりがあります。右の写真でテーブルがありますが、どこか判りますか?
住んでいる家の洗面室がとても狭く、家族4人分の着替えや洗剤などを置く収納場所がありません。そこでアルミフレームを使って洗濯機の上やちょっとしたスペースを有効的に利用できる収納棚を作りました。市販品の棚だとどうしても無駄なスペースが出来ますが、自分で設計して作れば最適。しかも100均を利用して費用も抑えました。
住んでいる賃貸住宅には軒や屋根がなく、洗濯物を干したり自転車を雨から避ける場所がありません。そこでアルミパイプを使って幅4mもあるテラス屋根を作りました。特徴は壁を傷付けたりコンクリートを使用せずにいつでも元に戻せること、目隠し壁まで取り付けても費用は4万円台という点です。
うちでは何故か長男だけが花粉症です。そのため花粉の季節になると目を赤く腫らして微熱が出るので辛いです。そこで洗濯物を干すためのサンルームをアルミフレームで作ってみました。大きな扉も付けて布団も干せます。ところがサンルーム内の温度は確かに上がりましたが、洗濯物が乾かない!?そこにはサンルームの落とし穴がありました。
今の賃貸部屋は間取りがとても悪く、リビングに入る扉を開けるとキッチンが全部見えてしまいます。キレイな時は問題ありませんが、そうでないと大変。そこでキッチンを丸ごと囲う目隠しカーテンをアルミパイプで作りました。パイプを突っ張り棒のように使えば、どんな場所にでもカーテンや壁、扉を作ることができますよ。
サンルームで検討した経験をもとに、部屋干しでもあっという間に乾かせる回転式乾燥スタンドを自作DIYしました。扇風機の風を当てると洗濯物がくるくる回転して万遍なく均一に乾かすことができます。蒸発した水蒸気も効率よく排出し、扇風機だけで乾くので電気代も10円程度で済みますよ。
高さ2mもあるパントリーには据付の棚がありません。そこで収納棚を作り、上の空間まで無駄なく利用できるようにします。ただ問題はここが賃貸住宅であること。そのため壁に直接ビスや釘は使えません。そこでパイプを突っ張り棒のようにして固定することで10kgの米袋を載せてもビクともしない棚にしました。
キッチンで食器洗いや料理をしているときにちょっとした物置き台が欲しくなります。例えばタブレットで動画を見たり、ボウルや野菜などの材料をちょっとだけ置くなど。そんなときに便利な可動式物置き台をアルミパイプでDIYしました。この台はスライドして自由に動かせるので作業する場所でいつも使えます。
賃貸住宅のキッチンのシンク回りが狭くて作業がとてもやりずらい。食洗機が付いておらず食器カゴを使ってますが、これがシンクの上で場所を取ります。そこで食器カゴをシンクタンクの上に置ける台をアルミフレームでDIYします。水にぬれても錆びない材料なので水回りにピッタリです。
スズキアルトに2mの長さがある車中泊用フラットベッドをアルミフレームでDIYしています。このベッドは共同DIYで私が設計や加工を担当し、離れて住む友人が車中で組立てを実施しました。アルミフレームは設計や加工に経験が必要なものの、組立てはとても簡単で誰でもすぐにできます。
空いたスペースにぴったりのハンガーラックをアルミパイプでDIYしました。このラックは2段式になっていて、それぞれ高さを自由に変更することができます。上段は長男の服、下段は次男の服を掛けています。自分の好きなサイズで作れて子供の成長に合わせて簡単に調整できます。
屋外でしっかり保管できるロードバイクの車庫をアルミフレームでDIYしました。ショーケースのように完全に覆った車庫で雨風が一切入りません。出し入れが簡単なように複数の扉が付いており、この中でメンテナンスもできます。鍵を付けることもできるので防犯対策にもなりますよ。
私は子供と一緒に車中泊するのが趣味です。これまでも色んな場所へ行ってきました。しかし子供が大きくなり車中で寝るのが難しくなってきたので、アルミフレームを使ってフラットベッドを作りました。このスペースがあれば子供二人連れての車中泊も全然大丈夫です。