1. はじめに
アルミフレームやパイプの特徴の1つとして、
組立方法がとても簡単な事が挙げられます。
特別な工具も必要なく、六角レンチ1本で
手軽に組立てられるので誰でも簡単に扱えます。
しかし実際にアルミフレームやパイプを
身近で見かけることがないので、
どのように扱うのか気になるかと思います。
ここではそんな組立て方法を紹介します。
2. アルミフレームの組立方法
アルミフレームはブラケットを使って、
フレームどうしを連結します。
ブラケットを固定するのは六角ボルトと
専用のナットになります。
これを組み合わせて自由な構造を造っていきます。
使用する道具は六角レンチだけです。
2.1 ブラケットの種類
基本的なブラケットはL字型をしており、
フレームどうしを直角に連結します。
もく角度を付けて取り付けたい場合は
専用のブラケットを使用すれば大丈夫です。
さらに自由に角度を調整できる可変型の
アクセサリもあるので、自由に調整したい時は
そちらを使用します。
2.2 フレームの組立方法
ここではフレームどうしを直角に連結する
場合を例にとって説明します。
角度を付ける場合なども基本的には同じです。
ブラケットはL字型になっており、
その両端には穴が空いています。
その穴にボルトを入れて専用のナットを軽く
締めておきます。
もし締めすぎるとフレームの溝にナットが
入らないので、そのときは少し緩めて下さい。
この専用ナットにはM4サイズとM5サイズが
ありますので、強度に応じて使い分けて下さい。
次にフレームの溝にこの専用ナットを入れます。
このときボルトとナットを締めすぎて、
ナットとブラケットに隙間がないと入りません。
ある程度、緩い状態で溝に指しこみましょう。
最後に六角レンチでボルトを増し締めして、
ナットがフレームに固定できれば完了です。
ボルトを締めることでブラケットと専用ナットの
間でフレームが挟まれて固定します。
このときボルトの長さが長すぎると、ナットが
固定する前にボルトがフレームに当たってしまい
それ以上進まなくなるのでNGです。
M4サイズであればねじ長さは12mm程度、
M5サイズであればねじ長さは10mm程度が
適切です。
あとはこの作業を繰り返すだけです。
すると簡単に箱型の構造が完成!
ブラケットを使って直角を出すので、
作業ミスなく簡単に取付けることができます。
実際の組立動画をこちらからみることができます。
3. アルミパイプの組立方法
アルミパイプどうしを連結するときは
コネクタという部品を使います。
こちらも六角ボルトを締め付けるだけですが、
コネクタにボルトが入っているので、
使用する部品はコネクタのみです。
3.1 コネクタの種類
コネクタにはたくさんの種類があり、
パイプどうしの連結方法により使い分けます。
フレーム同様に、直角、角度、平行取付が
できるので、それに合ったコネクタを選びます。
また径の異なるパイプどうしを連結する
コネクタもあります。
詳しい紹介はこちらを参照してください。
3.2 パイプの組立方法
コネクタは半分に割れた構造をしており、
それをボルトとナットで締め付けて固定します。
一方のパイプはコネクタの中に入れて、
もう一方のパイプはコネクタ先端の爪部分で
挟み込んで固定します。
まずはコネクタのボルトを緩めた状態で
コネクタの中にパイプを挿入します。
その後、連結パイプをコネクタの爪で挟み込み
ボルトを締めれば終了です。
フレームと違ってボルト1本だけで連結でき、
作業はこちらが簡単です。
こんなテラス屋根を組立だけであれば、
半日で出来てしまいます。
4. フレームとパイプの連結
これまでフレームとパイプ、それぞれ単体の
連結を紹介しましたが、便利なことに
フレームとパイプを連結することもできます。
フレームとパイプを連結するのは専用ナットで、
このナットをコネクタの爪で挟んで固定します。
こちらが専用ナットです。
下の小さい四角ナットはフレームの溝に合った
ナットで、上の大きい四角はパイプの爪に
合った形状をしています。
このナットの下部分を四角形フレームの溝に入れ、
上部分を円柱状フレームのコネクタで挟みます。
写真では見えませんが、このナットには
スプリングボールが付いており、フレームの溝に
入れたときに軽く固定できるようになっています。
位置が決まればしっかり六角ボルトを締めます。
次にコネクタとパイプを取り付ければ終了です。
ナットを見ると上の部分に小さな溝がありますが、
ここをコネクタで挟んで固定します。
結合強度もそこそこあり、最も弱い方向の
許容モーメントは5.5[N・m]です。
5. さいごに
アルミフレームとパイプの組立方法を
紹介してきました。
非常に多くのブラケット、コネクタがあり、
色んな形に組立てられるようになっています。
固定はいずれの場合もボルトを締めるだけの
簡単構造なので誰でも容易に組み立てられます。
もしもボルトが緩むとフレームどうしの連結が
弱くなって崩れる可能性があるので、
しっかりボルトを締めるか、
ロックタイトと呼ばれる接着剤を使いましょう。
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これまでのサポート事例はこちら。
「サポート事例集」
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(参考ページ)