アルミフレームは簡単に使えるアクセサリが
フレームサイズに応じて用意されています。
そのためフレームで扉や窓、台車などを
簡単に製作することができます。
ここでは私が使用してよかったと
思った物を紹介していきます。
1. ヒンジ
これまでも出てきているので既にご存知と
思います。フレームはヒンジが簡単に
使えることがメリットの1つです。
取り付け方は簡単です。
①フレームにナットを2個入れる。
ツ②ヒンジを載せて皿ネジで固定する。
反対側も同じように固定すれば完了です。
ちなみにヒンジにも種類があって、分離型や
ダンパー式など豊富に準備されています。
フレームを使う際はこちらも一緒に使って
みてください。
2. マグネットキャッチ
扉などに取り付けて磁石で固定する部品です。
マグネット部とキャッチ部に別れています。
キットで購入するとネジを含む全ての部品が
セットになっています。
①マグネット部をネジで固定する。
②フレームに取り付ける。
ツ③キャッチ部をネジで固定する。
これで完成です。
お互いの位置がずれなければ大丈夫です。
3. ナットフォルダー
これは使わないと分かりにく部品です。
フレームにナットを入れると滑って動きます。
そのためフレームを縦に使用するときは、
ナットが落ちて作業性がよくありません。
そんなとき使用するのがこのフォルダーです
使い方はナットに嵌めるだけ。
これでナットが落ちたり動いたりすることが
なくなり、ナット位置がきちんと決まります。

普通ナットは縦に使うとき落ちてしまう。

フォルダを使うとナットが溝で動かなくなる
4. パネル
パネルもアクセサリとして販売されていますが、
ホームセンターなどで購入することもできます。
この良い点はパネルの取り付け方法です。
大きく分けて外張りとはめ込みがあります。
いずれも一長一短ありますので用途に応じて
使い分けてください。
また両者の取り付け方法でパネルサイズが
異なるので注意してください。
①外張り
これはフレームの外からパネルと取り付ける方法です。
フレームにナットを入れておき、パネルに穴をあければ
そこにボルトを入れて固定します。
(メリット)
・構造物を造ったのちにパネルを
後付けすることができる。
・パネルの取り付け強度が強く、
ボルト取付数で強度を調整できる。
・パネル厚みは不問である。
・フレーム外側の溝にパネルが取付き、
内側の溝は使用できる。
(デメリット)
・パネルからボルト頭が出てしまう。
②はめ込み
これはフレームの溝にパネルを入れてパッキンで
固定する方法です。こちらはボルトを使用しません。
(メリット)
・パネルが構造体の中に入るため見た目が
良くスッキリしている。
・ボルトを使用しないため出っ張りがない。
(デメリット)
・構造体を組み段階でパネルを入れるため
途中の構造変更がしにくい。
・フレーム内側の溝にパネルを入れるため
他の溝が使いにくい。
(パネル内側への加工ができない)
・外張りより取り付けが難しい。
5. フック
これはフレームに物を引っ掛けたいときに使います。
既にフレームの溝に合わせた物が販売されているので、
それを溝に取り付ければOKです。
①フレーム溝にプラスチック部品を入れる。
②プラスチック部品を90°回転させる。
③ワイヤ金具を取り付けて完成です。
カギをぶら下げるとこんな感じです。
耐荷重は1.5kgとなっています。
6. アジャスター、キャスター
これは棚などを作ったときに高さを自由に
調整できる足です。
フレームサイズに応じて取り付けプレートの
形状は異なりますが、全てのサイズに
用意されています。
またキャスター(コロ)を付けて自由に
動かすこともできます。
可動式のトレーや小さなテーブルなども
作れます。
参考に(30×60)mmフレームの
アジャスターの取付方法を説明します。
①アジャスターと取り付けプレートを準備します。
②2つの穴にM6のタップでネジ山を加工します。
③取付プレートの左右の穴と加工した穴を
M6のネジで固定してプレート真ん中の
穴にアジャスターを取り付ければ完成。
同様な方法でキャスターも取り付けられます。
7. パネルガード
パネルを外張りで使用するとパネルの端が
むき出しになってしまいます。
パネルによっては鋭利で切れてしまうことも。
そんなときに使用するのがこのパネルガード。
パネル端にカバーとして取り付けます。
使い方はパネル端にこのガードを挟み込むだけ。
パネルガードには金属製、樹脂製など
いくつか種類やサイズがあります。
挟み込むパネルの厚みに応じてサイズを選定します。
8. 後入れナット
アルミフレームで製作していると途中でナットを
入れ忘れることが多々あります。
もし入れ忘れると一度、分解して溝に通すため
かなりめんどくさいことになります。
そんな時、重宝するのが後入れナットです。
通常ナットと比べると幅が少し細くなっており、
フレーム溝の上から入れることができます。
そのためどのタイミングでも使用できるので
これは是非使ってみてください。

左:後入れナット 、 右:通常ナット

通常ナットは横から入れる

後入れナットは溝の上から入る
9. ナットの低コストテクニック
これはメーカの純正アクセサリでなく、
私が実践している方法です。
そのため使い方には注意していただき、固定や
耐荷重を必要とするときは使わないでください。
実は専用ナットって結構高い・・・
しかも大量に使用するため製作コストの
10%以上を占めることもあります。
そこで専用ナットの代わりに六角ナットを
使ってコストダウンができます。
ただし普通の六角ナットではなく、
第3種六角ナットを使うのがポイントです。
第3種六角ナットは普通のナットに比べて
薄くなっています。

左:普通のナット 右:第3種ナット
普通のナットではM5サイズは溝に入らず、
M4サイズも平ワッシャーと一緒に入りません。
しかし第3種ナットを使えばいずれもOK。
これだけでナット費用を1/10にカットできるので
コストパフォーマンスがいいですよ。

M4サイズ(平ワッシャー使用)

M5サイズ
10. パイプスタンド
アルミパイプを立てて使う場合
スタンド足を付けることができます。
これは高さ調整ができるのでとても便利。
突っ張り棒のように縦や横で突っ張ることも
できるので様々なDIYが可能になります。
①パイプとフットコネクタ、スタンドを準備。
いずれもパイプ径によって部品が異なるので
事前に確認してください。
②パイプにフットコネクタを圧入。
少し硬いので叩きながら圧入してください。
中にはナットが入っているのでネジを
通すことができます。
③スタンドのボルトを差し込んで完成。
スタンドの高さを変えるときは下側のナットを
回して調整してください。
高さ調整が終われば上のナットを締めて
スタンドボルトが緩まないようにします。
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今までアルミフレームを使ったことがなく、
初めて挑戦したい方にお助けアドバイスを
無料で実施していますので、
御質問、御相談等はお気軽に連絡下さい。
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(参考ページ)