G-funコネクタ の白サビや劣化を比較調査!長期間屋外で使用するための注意点を検証してみました。

1.はじめに

G-funコネクタ は使用環境によって劣化し

白サビが発生することがあります。

そこで本記事では屋外使用を想定した

耐候性調査を実施しました。

G-funはとても便利なアルミ材料で

誰でも簡単に色んなDIYに利用できます。

フレームDIYラボではG-funやアルミフレームを

使ったDIYをたくさんサポートしてきました。


(共同DIYサポート事例集)

アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。


G-funやアルミフレームはアルミ製で

耐候性に優れており、屋外使用も可能です。

ただし屋外使用時に注意すべき点もあります。

それが白サビです。

確かにアルミは錆びに強い材質ですが、

部品の中にはアルミ以外の材質もあるため

注意が必要です。

特にG-funコネクタはアルミダイカスト製で

純正アルミとは異なります。

この記事ではG-funを屋外で使用する際の

白サビについて調査しました。




2.G-funの材質

G-funの材質は全てアルミと思われがちですが

実際は違います。

アルミ以外にアルミダイカスト、樹脂、鉄など

複数の材質が使用されています。

樹脂と鉄については一般的なので割愛します。

ポイントはアルミダイカストです。

実はこの材料が多く使われています。

フレームはすべてアルミでできています。

表面にはアルマイト処理も施されているので、

耐候性が高く白サビが発生しにくいです。

この写真は5年前に制作したフェンスです。

汚れや傷など付くことはありますが、

フレームが錆びた様子は見られていません。

一方、コネクタはアルミダイカスト製に

なっています。

アルミダイカストとはアルミニウム合金で

アルミに複数の他の金属が混ざったものです。

ここで注意すべき点が白サビです。

鉄などのサビは赤色ですが、

アルミダイカストのサビは白くなります。

純正アルミはアルマイト処理もあるため

錆びることがあまりありませんが、

アルミダイカストはアルミ以外の金属が

混じっているため白サビが発生します。

白サビは数ヶ月くらいでは発生しませんが、

数年使用していると使用環境によって

発生する事があるので注意が必要です。

3.G-funコネクタの種類

メーカから販売されているコネクタは

ほとんどがアルミダイカスト製です。

しかし表面処理方法は3種類があります。

①未処理

処理を行わずアルミダイカストままの状態です。

この状態でも当然使用できます。

屋内での長期使用は特に問題ありませんが、

屋外では白サビが発生する可能性があります。

②黒塗装(アニオン電着塗装)

黒色に塗装されたコネクタです。

アニオン電着塗装が施されています。

フレームも黒色アルマイト処理品があるので、

合わせて使うと色の統一感が出ます。

ただし全てのコネクタに対応している

わけではありません。

③グレー塗装(ポリウレタン粉体塗装)

グレーに塗装されたコネクタです。

ポリウレタン粉体塗装が施されています。

フレームにはこの色の製品はありません。

こちらも全てのコネクタには対応してません。

未処理に比べると黒塗装やグレー塗装は

コネクタの費用が高くなります。

しかし黒塗装やグレー塗装の方が

未処理に比べて耐久性に優れます。

4.G-funコネクタ 白サビ対策

コネクタの防錆処理は自分でも行えます。

今回は2つの防錆剤を試しました。

①クリヤコート

ホームセンターでも販売されている金属用の

防錆処理剤です。

アクリルが成分として含まれています。

液体状でコネクタ表面に塗布して

乾かすことで使用できます。

比較的安価な費用で購入できます。

今回の評価では2度塗りしましたが、

しっかりした膜厚が作れました。

②ガラスコート

車ホイール材の防錆剤として使用されている

ガラスコートです。

こちらはあまり一般的ではなく、

ホームセンターとには販売されていません。

液体状でコネクタに塗布して使用します。

クリアコートに比べると費用は高価です。

こちらも2度塗りしましたが、

粘度が低く膜厚はそれほど厚くなりません。

5.G-funコネクタ 耐久性評価

ここでは屋外に放置してG-funコネクタの

劣化具合を調査しました。

現在も評価は継続中ですが、

ここでは6ヶ月後の変化の様子を紹介します。

評価対象は未処理、黒塗装、グレー塗装です。

さらにクリヤコート、ガラスコートも一緒に

評価しました。

評価方法はコネクタを屋外に放置して

定期的に水を掛けました。

その際の外観の変化と水の弾き具合を

観察しました。

水の弾き具合は霧吹きで水をかけたとき

水滴のできやすさで評価しています。

評価開始時はいずれのコネクタも表面に

水滴ができて弾いた様子が見られました。

こちらが評価結果です。

未処理黒塗装グレー塗装
表面外観くすみ光沢なし変化なし
水の弾き具合弾きにくい弾きにくい変化なし

まずコネクタ外観について6カ月ではいずれも

白サビの発生は見られませんでした。

未処理でも白サビは発生していません。

ただ黒塗装は当初の光沢がなくなっており

くすんだような黒色に変化しています。

霧吹きを掛けた様子です。

グレー塗装は水滴ができていますが、

黒塗装と未処理では水滴ができにくく

つぶれて伸びる感じになっています。

次に防錆処理の結果です。

クリヤコートガラスコート
表面外観変化なし塗膜剥がれ
水の弾き具合変化なし弾きにくい

クリヤコートは6ヶ月後も変化していません。

塗膜が剥がれた様子もなく、

コネクタの光沢も残っています。

クリヤコート

霧吹きを掛けた様子です。

いずれも水を弾いた様子が見られており

当初と変わらない結果となりました。

クリヤコート

一方、ガラスコートは塗膜が剥がれており、

黒塗装の光沢もなくなっています。

ガラスコート

霧吹きを掛けた様子です。

未処理と同じようにグレー塗装以外は

水の弾きが悪くなっています。

ガラスコート

まだ6ヶ月の評価ですが、

以下のことがわかりました。

① 6ヶ月では白サビは発生しない

②黒塗装は色落ちしないが光沢はなくなる

③未処理と黒塗装は水のはずきが悪くなる

④グレー塗装品は変化なし

⑤クリヤコートは効果が得られる

⑥ガラスコートは効果が見られない

今回の結果ではグレー塗装クリヤコート

効果が見られています。

今後も評価を続けて更新していきます。

6.さいごに

G-funコネクタはアルミダイカスト製のため

屋外使用環境によっては白サビが発生します。

そこでコネクタの耐久性を調査したところ、

グレー塗装クリアコートが効果的でした。

ただグレー塗装は全てのコネクタに

対応しているわけではありません。

また費用も他に比べて割高です。

もしグレー塗装がない場合は

クリヤコートを試してみてください。

屋外で長期に使用できるDIY材料は少なく、

G-funはとても貴重な材料です。

ただ全ての部品がアルミ製ではないので

厳しい環境で使用する際は注意してください。


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