1. テレワーク で結果を出そう!
テレワーク で結果を出すためには集中できる
作業空間が必要です。
ポイントはワークデスクです。
世の中にはたくさん市販品がありますが、
自分の希望のサイズや形は見つかりません。
例えばテレワークでは作業スペースの他に
集中できるプライバシー確保が必要です。
また手作り作家さんの場合はたくさんの
収納スペースが必要となります。
ワークデスクは使う用途や目的によって
必要となる機能が異なります。
さらにデスクだけでは仕事とプライベートの
切り替えが難しいです。
それは家庭に居ながらプライベートを忘れて
集中できる空間が必要だからです。
そこで単なるデスクではなく、
まるでオフィスブースのような環境が作れる
ワークデスクのDIY方法を紹介します。
ここで使用する材料はアルミフレームです。
実際に私がDIYしたデスクがこちらです。
メインデスクは横幅130cm、奥行き85cmで
モニター2台を置いても快適に作業できます。
また30×85cmのサイドデスクもあり、
普段使う小物を収納する事ができます。
デスク下にはパソコン本体を置く台もあり、
デスク上には本をたくさん置ける広々とした
2段ラックもあります。
デスク背面に野地板でパーテーションを
作ることで外からの視界が気になりません。
ワークデスクが作業ブースのような感じです。
個人的にはパーテーションが気に入っており、
自分だけの空間として集中できます。
DIYすればこのように自分が理想とする
デスクを手に入れる事ができます。
このデスクは設計から完成まで作業内容を
動画で配信していますので、
興味がありましたらご覧ください。
こちらは壁掛け部分を後で改造した動画です。
アルミフレーム改造の様子が見れます。
2. アルミフレームのメリット
アルミフレームは企業や工場などでは
一般的によく使われる材料ですが、
家庭DIYで見ることはあまりありません。
金属のアルミで出来ており錆びずに
強度もあるため使い勝手の良い材料です。
アルミフレームは断面サイズで分類されており、(15×15mm)から(100×100mm)まで幅広いラインナップとなっています。断面形状も正方形だけでなく、長方形もあります。そのため用途に応じて使い分けが可能で、例えばカーポートから小さな棚まで幅広いDIYに適応できます。
まずはそのメリットを挙げてみます。
①どんな形にも設計できる
好きなサイズや形状のデスクを作れます。
例えばL字型やコ字型、向かい合わせ型など
色んな形状のデスクを作れます。
しかも寸法も自由に設計できるので
自宅スペースにピッタリ作れます。
②簡単に組み立てられる
ブラケットという部品を使って六角レンチで
ボルトを締めるだけで簡単に組み立てます。
またボルトを緩めれば外すこともできるので、
位置を調整したりやり直しも簡単です。
初めて使う人でもすぐに慣れて扱えます。
③板材が取り付けやすい
デスク板材も簡単に取り付けできます。
取付方法もいくつかあるので場所によって
取付方法を変えることができます。
④追加改造が簡単にできる
アルミフレームは追加改造が簡単にできます。
ボルトを緩めればフレームを外せるので、
新たなフレームを追加する事もできます。
私もデスクを使いながら改造しましたが、
とても簡単にできました。
初めはシンプルな形で使いながら少しずつ
改造していくのもありですね。
3. テレワーク デスクのDIY手順
ここではアルミフレームを使ってデスクを
DIYする手順を詳しく説明します。
基本的には木材と同じ流れですが、
CADを使って設計する点がポイントです。
3.1 テレワーク デスクの設計
アルミフレームを使ってDIYする場合、
専用の3D CADソフトが利用できます。
このソフトはメーカから無料で提供されており、
誰でも自由に利用することができます。
インストール方法や簡単な使い方は
こちらの記事で紹介しています。
アルミフレームやアルミパイプには専用の3D CADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。
こちらが今回のワークデスクCAD図です。
30mmサイズの黒塗装フレームを使用します。
通常の金属色と比べると2割ほど割高ですが、
その分見栄えはとても良くなります。
メインデスクはモニターを2台置くために
デスク幅を130cmと広くとりました。
サイドデスクも作って下は収納棚にします。
デスク面を水平にするためアジャスターを
取り付けて上下に調整できるようにします。
パソコン本体はデスク下に置くので
設置台を設けました。
デスク上に本を置ける2段ラックも作ります。
最後にプライバシーを確保するために
デスク背面には野地板を取り付けて
パーテーションにします。
CADではフレームしか見えませんが、
板材はホームセンターで購入します。
各板材はボルトでフレームに固定します。
このように自分で好きな形に設計できるので
アイデアが浮かんでとても楽しいです。
この後はCADデータを元に部品を手配します。
フレームはメーカで指定長さに切断するため
自分で加工する必要はありません。
購入時に依頼すれば1mm単位でカットしたり
タップ加工なども行ってくれます。
また最長4mまでの材料を送料無料で配送して
もらえるので手間もかかりません。
(但し沖縄県や一部離島は除く)
3.2 テレワーク デスクの組立作業
アルミフレームの組立はブラケットと呼ばれる
部品を使って行います。
六角レンチでボルトを締める簡単作業です。
もし間違ってもボルトを緩めれば外して
やり直すことができます。
アジャスターはフレーム端部に差し込んで
全体を組み立てた後で調整します。
アルミフレームの組立は六角レンチだけで
行える簡単な作業です。
初めての人でもすぐに扱えます。
そしてこちらが組み立てたデスクになります。
一人で作業して2時間ほどでできました。
アジャスターを取り付けるタップ加工は
自分で行っています。
メーカに依頼すると加工費がかかるので
工具があれば自分でもできます。
またブラケットはコストダウンのため
自分で黒塗装しました。
メーカ品の方がしっかり処理されていますが、
個数が多いと結構コストアップします。
屋内で使用する分であれば自分で塗装した
ものでも十分です。
2段ラック高さやサイドテーブルの収納位置は
いつでも自由に調整できます。
事前にCADで設計しているので
間違いやミスなく完成することができます。
3.3 テレワーク デスクの板材取付
最後にデスク板や棚板、パーテーション板を
取り付けます。
今回使用した材料はMDF材と野地板です。
メーカも一部板材を取り扱うのでフレームと
一緒に購入できますが種類が少ないです。
価格も高いためホームセンタがおすすめです。
板材種類に指定はなく自分の好みで選べます。
板材の固定方法は2通りあります。
方法① フレームナットとボルト固定
フレーム溝に専用ナットを入れた状態で
板材を載せて上からボルトで固定します。
板材の上にボルト頭が出てしまうので
デスクなどには不向きです。
ナットとボルトだけなので安く作れます。
事前に板材にはボルト穴加工が必要です。
また板材の厚みによって最適なボルト長さが
あるので注意が必要です。
方法② タッピングビス固定
フレームにブラケットを固定してその上に
板材を載せて裏面からビスで固定します。
裏面から固定するため板材の表面には
ビスがなくデスクに向いています。
別途ブラケットが必要となるので割高です。
事前の板材への加工は必要ありません。
今回のデスクでは板材に応じて取付方法を
変えています。
デスク板や収納棚には方法②で固定し、
2段ラック、パソコン台、パーテーションは
方法①で固定しました。
作業的には方法②の方が簡単です。
そしてこちらが完成したワークデスクです。
デスクがとても広く作業しやすそうです。
サイドデスクもあるので資料やカタログを
見ながらパソコンができます。
2段ラックは収納するものに合わせて
高さを調整するようにします。
そしてやはりパーテーションの存在が
とても気に入っています。
デスク内がプライベート空間のようになり
とても集中できそうです。
野地板は安い材料なのでデスク回りを全て
囲んでブースにすることもできます。
このデスクを全て木材で作ると難しいですが、
アルミフレームを使ってデスク枠組みと板材に
分けて作れば簡単に作ることができますね。
4. テレワーク デスクの完成
早速パソコンなどを置いて整理してみます。
32インチモニターを置いても違和感ないです。
24インチモニターを並べて置くことができます。
サイドデスクも使いやすいですね。
筆記用具やメモ帳などいつも使う小物を
置くことでデスクの上が片付きます。
2段ラックには本やDIYで使用する部品を
置いていますがまだ余裕があります。
ちょうどパーテーションが壁となって
デスク背面に落ちないようになっています。
パーテーションもいい感じで中の様子が
見えにくくなっています。
デスク側からも視界が遮られて余分なものが
見えないので作業に没入できますね。
これはおススメです。
また実際に使用していると改造したい点が
出てきました。
そこで部品を新たに購入して改造します。
アルミフレームは木材に比べて改造がとても
簡単にできるので大変便利です。
こちらが改造したワークデスクです。
棚のフレームを伸ばすことで壁掛けできる
形になりました。
特にオキュラスが取りやすくていいですね。
5. さいごに
アルミフレームを使ったワークデスクの
DIYを紹介しました。
このワークデスクDIYにかかった費用は
板材など全て含めて約5万円です。
全て木材で作ると寸法出しや切断加工など
色々と大変ですが、
アルミフレームは組み立てるだけで
完成するのでとても簡単です。
しかも金属なので細くても強度は十分に
確保できます。
自分の好きな形にアレンジして作れるので
ピッタリなワークデスクが手に入ります。
よかったら是非チャレンジして下さい。
初めてアルミフレームを使う場合に最も
障壁になるのはCAD設計です。
部品の種類が多く、どれを選べばいいか
戸惑うかもしれません。
そんなときはいつでも聞いて下さい。
フレームDIYラボではオンラインでDIYを
サポートする活動も行っています。
これまでも多くのDIYを一緒に行っており
その活動内容も見ることができます。
この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
アルミフレームやパイプを使ったDIYを
一緒にしてみませんか?
DIYする時間や工具がない
普段DIYをしないので自信がない
そんな方にも安心で手間がかからず
欲しい物が手に入るオンライン共同DIYです。
一人で考えるよりも複数人で考えた方が
よりいいアイデアも生まれます。
まず設計や構想は御自分で考えて
欲しいものをイメージしてください。
もし自分で加工から組み立てまでされる方は
必要に応じてアドバイスを致しますし、
手間な部品手配や加工をしたくない方は
こちらで設計して組み立てる状態の部品を
お送りすることもできます。
初めて使う材料で不安な方も安心して
チャレンジすることができますよ。
気に入った物が見つからない場合は
試してみては如何でしょうか?
詳しいサポート内容や進め方は
こちらで説明しています。
またこの材料を簡単に入手したい人向けの
サービスも実施しています。
1日以内にSUS社製商品のお見積りを
提出しています。
ホームセンターで入手できない部品も
こちらだと簡単に入手できます。
これまでのサポート事例はこちら。
「サポート事例集」
より詳しくアルミフレームやアルミパイプを
知りたい方は動画で実物を使った説明や
DIYしている様子を見ることができます。