1. はじめに
水槽台60cm をアルミフレームを使って
おしゃれに自作しました。
ここではアルミフレームやアルミパイプを
使ったDIYを紹介していますが、
行なっています。
これはアルミフレームやパイプを使ったDIYを
一緒に協力しながら行う活動です。
アルミフレームやパイプはとても便利な材料で
木材にはない優れた特性がありますが、
普段身近にないため使い方がわからない
という欠点があります。
そこでアルミフレームやパイプの使い方や選定、
設計などをアドバイスしながら初めての人でも
安心してDIYできるようにするものです。
これまでの共同DIY事例はこちらで見れます。
アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。
今回のご相談者は東京都在住のHさんです。
60cmの水槽を置く水槽台をDIYしました。
ライトスタンド付きで小物を置くための
棚も作っています。
材料にはアルミフレームを使っています。
水槽台を水槽よりも大きく作っており、
90cm水槽も載せられるようになっています。
DIYなので台の寸法は自由に決められます。
水槽台は市販品でたくさんありますが、
自分が欲しいサイズは見つかりにくいです。
しかしDIYすればどんなサイズの水槽台も
思いのままに作れますよ。
今回はこちらのDIYを紹介します。
2. Hさんからの相談内容
こちらはHさんからいただいた相談内容です。
水槽台の自作を考えており、YouTubeを見て
連絡させていただきました。
2×4を使った水槽台ばかり見ていたので
アルミフレームのカッコよさと色々と組み替え
できるところに魅力を感じました。
とにかくかっこいいです!
幅90cmにしたいのですが水槽は60cmです。
棚板は厚み18mm以上の一枚で考えています。
以前、私がDIYした水槽台の記事を読まれて
相談を戴きました。
こちらは記事だけでなく作業風景を
動画で見る事ができます。
アルミフレームを使って60cm水槽台をDIYしました。3段のラック状になっており、道具や小物を収納することもできます。台の下にはキャスターが付いておりスムーズに動かすこともできます。フレーム強度や部品強度を計算して100kg以上載せることが可能です。組立てだけで作れる水槽台となっています。
Hさんはちょうど引越しをされるところで
新居に新たに設置したいとのことでした。
既に構想をご自身で考えられていて
スケッチをもらいました。
他サイトで紹介された図面を引用されてます。
DIYの良い点は自分で考えた構想やスケッチが
実物の物として手に入る事です。
この図を元にHさんと一緒に設計していきます。
3. 水槽台60cm の自作DIY
3.1 水槽台60cm 材料
今回はアルミフレームを使うことにします。
アルミフレームは企業や工場などでは
一般的によく使われる材料ですが、
家庭DIYで見ることはあまりありません。
アルミは錆びずに強度もあるため
大変使い勝手の良い材料です。
アルミフレームは断面サイズで分類されており、(15×15mm)から(100×100mm)まで幅広いラインナップとなっています。断面形状も正方形だけでなく、長方形もあります。そのため用途に応じて使い分けが可能で、例えばカーポートから小さな棚まで幅広いDIYに適応できます。フレームサイズと一緒にブラケットなどの部品もそのサイズ専用となるので注意が必要です。
アルミフレームは30mmサイズを使います。
60cm水槽の重さは約80kgになるので、
これに耐えうる強度で考えます。
簡易計算では30mmサイズで作った場合
たわみ量は0.5mmほどになり、
安心して使用できる強度だと思われます。
(注 台寸法によって異なります)
アルミフレームではフレーム単体の強度や
接合強度が事前に検討できます。
アルミフレームで水槽台の枠組みを作り、
そこに板を固定します。
ライトスタンドもアルミフレームで作ります。
アルミフレームでは板や他の部品の取り付けが
比較的簡単にできます。
3.2 水槽台60cm 設計
アルミフレームを使ってDIYする場合、
専用の3D CADソフトが利用できます。
これはメーカから無料で提供されており、
誰でも自由に利用することができます。
インストール方法や簡単な使い方は
こちらの記事で紹介しています。
アルミフレームやアルミパイプには専用の3D CADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。
こちらがHさんと一緒に考えた設計図です。
リクエストにより水槽台を動かせるように
キャスターを取り付けています。
当然、重さに耐えうるように耐荷重を
考慮したキャスターを選んでいます。
このような部品はアクセサリ品として
予め用意されており一緒に依頼できます。
また100均アイテムとの相性も抜群です。
アルミパイプには標準のアクセサリ部品があり、その中にアジャスター足があります。これはパイプの中にナットを固定し、そこに足の付いたボルトをねじ込むことで高さを調整できる部品です。これを使った縦方向の突っ張りパイプはとても便利なのでオススメです。
アルミフレームは100均と非常に相性がよく、色んな物が利用できます。構造部品だと金具や金属プレート、ヒンジや鍵などが簡単に利用できます。またアルミフレームの溝を利用してワイヤーネットやコロなどを取り付けることも可能です。ここでは実際に私が利用する100均部品を紹介しています。
アルミフレームでの強度設計には
2つのポイントがあります。
1つ目はアルミフレーム自体の強度です。
水槽を載せた時にアルミフレームに
どれくらいの重さが加わり、
どれくらいたわむかを検討します。
最も弱いアルミフレームの安全率を計算して
安心して使えるかを判断します。
2つ目はフレームどうしの接合強度です。
前検討ではフレーム接合を考慮せず
接合部が分解しない想定で考えました。
しかし実際にはフレームが破断するよりも
接合部が外れる可能性の方が高いです。
そこで接合部にどの程度負荷がかかるかを
計算して外れないか検討します。
アルミフレームの接合部はブラケットという
部品で互いを連結することができます。
ブラケットの種類や使い方によって
強度が変わるので注意が必要です。
詳しい考え方はこちらで紹介しています。
アルミフレームはブラケットと呼ばれる部品で連結されます。ボルトを差し込んで専用ナットと締め付けることでアルミフレームに固定されます。フレームどうしを直角に連結することが多いですが、別の角度に固定するブラケットもあります。ブラケットは使い方によって連結強度が変わるので注意が必要です。
水槽を載せる天板の下には
2段の棚を作りました。
棚の高さは自由に調整できるので、
収納するものに合わせて調整できます。
これらの板材はHさんが準備されます。
ライトスタンドは水槽台の背面から
取り付けました。
このようにまずはフレームサイズや配置を
決めて全体の構造を設計し、
その後で付属部品などを取付けます。
3.3 水槽台60cm 組立
CAD設計が終われば部品を手配します。
アルミフレームはホームセンター等で
扱わないので中々手に入りませんが、
共同DIYではメーカと直接取引するので
誰でも必要な部品を購入できます。
また送料も基本的には無料なので
長い材料を購入する際はとても有難いです。
部品が届けは後は組み立てるだけです。
Hさんは初めてアルミフレームを使うので
部品を見ただけで組み立てるのは難しいです。
そこで私の方で組図を作ってお渡しします。
これを見れば部品を使う場所がわかるので
ミスする事なく組み立てる事ができます。
アルミフレームの組立作業は基本的に
六角レンチでボルトを締めこむだけです。
技術や経験はあまり必要ありません。
この作業の容易さが共同DIYを
可能としています。
アルミフレームやアルミパイプの組立ては六角ボルトを締めこむだけの簡単作業です。六角レンチ1本あれば全てを組み立てることができます。ウチの小学2年生の子供でもこの通り。誰が作っても同じように組みあがるので技術が要らず、初めての方やDIYしない人も安心して利用できます。
Hさんは天板にランバ―材を使用されており
全体的に明るい感じになっています。
今回は溝が付いたフレームを使いましたが、
溝なしフレームも選べます。
そしてついに完成です。
おしゃれでとても良い雰囲気です。
全体的に明るい感じがいいですね。
木材とアルミ金属色がよくマッチしています。
ちなみにアルミフレームは黒塗装もあるので
雰囲気に合わせて選べます。
こちらは90cm水槽台を黒塗装フレームで
DIYした記事になります。
90cmサイズの水槽を載せるための水槽台をアルミフレームでDIYしました。部屋を暗くして楽しめるようにLEDライトを上から吊るせるようにしています。また全体を黒塗装にすることで水槽がより浮かび上がるような作りです。自分で設計して作れるので空いたスペースにピッタリな水槽台が作れますよ。
本当はキャスターを付ける予定でしたが、
床材が柔らかかったため断念しました。
しかしHさんはイメージ通りの水槽台が
手に入ったと喜ばれていました。
4. さいごに
アルミフレームで作る60cm水槽台DIYは
如何だったでしょうか?
市販品は決まったサイズしかありませんが、
DIYでは自分に合うピッタリ感が得られます。
設計次第で棚やライトスタンドなどを
組み合わせて作ることもできます。
しかも実作業は六角レンチで組み立てるだけ。
自分でアルミフレームを切断するような
面倒な先業はありません。
ホームセンターにある組立式の家具が
オーダーメイド設計で手に入る感じです。
一人では難しいことも一緒に取り組むことで
できる範囲が大きく広がります。
誰でも欲しい物を作れるようになります。
普段DIYに馴染みがないと難しく見えますが、
簡単なスケッチから始まり完成しました。
これが出来るのが共同DIYです。
二人で協力してアイデアを出し合えば
オンラインでも作れるようになります。
DIYは世の中にない自分にピッタリなものを
手に入れる唯一の手段だと思います。
自分のイメージを完成物につなげる活動です。
これは物だけでなく人も繋げます。
同じような水槽台を作りたい時は
実際に作ったHさんと繋がることができます。
このように物と人を繋げる事で
一人では手が届かなかったものを
DIYを通してみんなで完成させます。
こんな温かいDIYがもっと広がって、
みんなが欲しいものを作れるといいですね。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
アルミフレームやパイプを使ったDIYを
一緒にしてみませんか?
DIYする時間や工具がない
普段DIYをしないので自信がない
そんな方にも安心で手間がかからず
欲しい物が手に入る共同DIYです。
一人で考えるよりも複数人で考えた方が
よりいいアイデアも生まれます。
まず設計や構想は御自分で考えて
欲しいものをイメージしてください。
もし自分で加工から組み立てまでされる方は
必要に応じてアドバイスを致しますし、
手間な部品手配や加工をしたくない方は
こちらで設計して組み立てる状態の部品を
お送りすることもできます。
初めて使う材料で不安な方も安心して
チャレンジすることができますよ。
気に入った物が見つからない場合は
試してみては如何でしょうか?
詳しいサポート内容や進め方は
こちらで説明しています。
またこの材料を簡単に入手したい人向けの
サービスも実施しています。
1日以内にSUS社製商品のお見積りを
提出しています。
ホームセンターで入手できない部品も
こちらだと簡単に入手できます。
これまでのサポート事例はこちら。
「サポート事例集」
詳しくアルミフレームやアルミパイプを
知りたい方は動画で実物を使った説明や
DIYしている様子を見ることができます。
水槽台やケージなどの実例集です。
アルミフレームを使って爬虫類用大型飼育ケージをDIYしました。このケージは幅160cm、高さ120cm、奥行き70cmで2階建てとなっています。周囲はアルミ複合板で囲い、ステンレスメッシュ板を使って通気性も確保しました。前面には大型のアクリル板の引き戸でとても観賞しやすいケージです。
ベランダから猫に景色を見せるためにアルミパイプを使ってベランダ自体をゲージにするDIYを行いました。隣のベランダとの行き来するための扉や布団が干せる物干し竿も一緒に作りました。アルミパイプでゲージの大枠を作って100均のワイヤーネットを柵として利用します。
アルミフレームを使ってオシャレな食器棚に使えるキッチンラックを自作DIYしました。黒塗装フレームと黒い棚板を使って全体の雰囲気を統一しています。埃を防ぐために透明なカバーや扉、炊飯器を載せるための引出しテーブル、転倒防止機構など自分が欲しかったラックがDIYできました。
住宅のベランダに観葉植物用サンルームを共同DIYしました。ベランダ窓を開ければそこは植物園のようなサンルームとなっています。アルミフレームとアクリル板を使ってベランダに突っ張って固定して取り付けています。六角レンチやスパナなどで組立て可能な造りとなっています。