オシャレな食器棚となる転倒防止付き キッチンラック をアルミフレームDIY!

1. はじめに

転倒防止付きでオシャレなキッチンラック を

アルミフレームでDIYしたので紹介します。

食器棚としても利用できますよ。

ここではアルミフレームやアルミパイプを

使ったDIYを紹介していますが、

LINK YOUR DESIGNという

オンライン共同DIYも行なっています。

これはアルミフレームやパイプのDIY

一緒に協力しながら行う活動です。

アルミフレームやパイプはとても便利な材料で

木材にはない優れた特性がありますが、

普段身近にないため使い方がわからない

という欠点があります。

そこでアルミフレームやパイプの使い方や選定、

設計などをアドバイスしながら初めての人でも

安心してDIYできるようにするものです。

これまでの共同DIY事例はこちらで見れます。


(共同DIYサポート事例集)

アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。


今回の相談者は東京都在住のWさんです。

この方は以前、賃貸住宅に壁掛けテーブルを

一緒にDIYしました。


賃貸住宅に壁面収納できる壁掛けテーブルDIY

賃貸住宅に壁面収納できる壁掛けケーブルをアルミパイプでDIYしました。300×1600mmと長いテーブルですが、可動部品を使っているので工具を使うことなくテーブルを収納できます。テーブルは突っ張り方式で固定しているので賃貸住宅でも作ることができます。


またWさんは賃貸住宅に特化したDIYの

YouTubeチャンネルを運営されています。

今度、新居に引っ越されて食器棚となる

キッチンラックをDIYしたいとのことです。

これが一緒にDIYしたキッチンラックです。

まだ食器が入っていない状態ですが

Wさんはセンスが良くとてもオシャレです。

幅約1.5m、奥行き約0.5m、高さ約2.5m

大型なキッチンラックです。

全体が大きく写真に入らないのですが、

4段の棚が2列並んだ形状をしており、

透明なPETカバーや扉が付いています。

黒塗装フレームや黒い棚板を使って

全体の雰囲気をオシャレにしています。

また突っ張りによる転倒防止付きです。

今回はキッチンラックDIYを紹介します。

2. キッチンラック 食器棚DIYの内容

こちらがWさんから戴いたスケッチ図です。

共同DIYは頭の中にあるイメージ図から

現実のものとして作ることができます。

Wさんは普段からDIYをされているので

具体的なイメージを教えてもらいました。

キッチンラックのポイントは次の通りです。

・一部分にカバーを付ける

・2か所扉がある

・1か所引き出しがある

・転倒防止がある

キッチンラックには食器を置くため

ほこりを防止するカバーや扉を付けます。

また引出しを付けて炊飯器を載せます。

ご飯を入れるときだけ引き出して使います。

さらには地震などでキッチンラックが

倒れないように転倒防止も付けます。

スケッチ図はWさんが書かれていますが

ラックの内容は奥様の希望だそうです。

このようなオリジナルなキッチンラックは

市販で手に入りませんが、

アルミフレームを使えばDIYできます。

3. キッチンラック 食器棚DIY 製作

3.1 キッチンラック 食器棚DIY 材料

今回使用する材料はアルミフレームです。

アルミフレームは企業や工場などでは

一般的によく使われる材料ですが、

家庭DIYで見ることはあまりありません。

アルミは錆びずに強度もあるため

大変使い勝手の良い材料です。


(アルミフレームの種類)

 アルミフレームは断面サイズで分類されており、(15×15mm)から(100×100mm)まで幅広いラインナップとなっています。断面形状も正方形だけでなく、長方形もあります。そのため用途に応じて使い分けが可能で、例えばカーポートから小さな棚まで幅広いDIYに適応できます。フレームサイズと一緒にブラケットなどの部品もそのサイズ専用となるので注意が必要です。


アルミフレームには次の特徴があります。

アルミフレームの特徴

(長所)

・見た目がいい

・棚板やカバーが取り付けやすい

・引出しなどのパーツが多い

(短所)

・コストが高い

扉やカバーなど樹脂板を取付けるときには

アルミフレームの方が簡単に作れます。

さらに引出しに使用するスライドレールも

フレームの方が取り付けやすいです。

ただ黒塗装フレームなども使用するため

コストが高くなりそうです。

アルミフレームは30mmサイズを使います。

キッチンラックの高さが約2.5mと高く、

強度を持たせるためです。

カバーや扉についてはWさんの希望により

透明なPET板を使います。

メーカでは数種類の樹脂や金属パネルを

用意しているので、アルミフレームと

一緒に購入することができます。

また全体的の雰囲気を黒く統一するため

アルミフレームは黒塗装を使用します。

黒塗装もアルマイト処理されているため

耐久性に優れています。

ラックの棚板はメーカでも準備できますが、

適した物がなくWさんが準備されました。

3.2  キッチンラック 食器棚DIYの設計

アルミフレームの設計は専用のCADソフト

行うことができます。

ソフトはメーカから無料で提供されており、

誰でも自由に利用することができます。

インストール方法や簡単な使い方は

こちらの記事で紹介しています。


アルミフレームの3D CAD設計)

 アルミフレームやアルミパイプには専用の3D CADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。


こちらがWさんと一緒に設計した図面です。

高2400mm、幅1450mm、奥行430mmで

4段の棚が2列に並んだ形になってます。

右側ラックの2,3段目には透明な扉や

カバーが取り付けています

こちらには透明なPET板を使用します。

このCADではフレームだけでなくパネルや

扉も作図できるので部品同士の干渉を

事前にチェックすることができます。

左側ラックに扉やカバーはなく反対側からも

物の出し入れができるようになっています。

炊飯器を載せる引き出しもあります。

引き出しはスライドレールを使いました。

レールはロック付きなので引き出した状態で

動かないようになっています。

アルミフレームはこのような部品の取付が

簡単で使いやすいのがメリットです。

しかもメーカで準備されているので

それらを選んで組み合わせるだけです。

ラック柱上面にはアジャスターが付いており

天井に向けて押し付けて固定します。

突っ張り棒と同じ方法ですが、

ネジを回して押し付けるので凄く強いです。

これが6か所あり転倒防止となります。

ラックに載せる棚板はWさんが準備されます。

そこでCAD図から棚板の図面を作成して

Wさんに渡します。

共同DIYではお互いができることを出し合って

完成を一緒に目指します。

アルミフレームを使うと必要サイズ、構造、

希望の形にキッチンラックを作れます。

空いたスペースを有効的に使いたいときには

とても便利ですね。

CAD設計が終わればメーカーに見積もりを

依頼して部品を購入します。

3.3 キッチンラック 食器棚DIY 組立

部品はメーカーから自宅に直接配送されます。

フレーム以外にスライドレールやPET板など

その他部品も全て同封されています。

アルミフレームは事前に指定長さに切断され、

PET板も加工されて届くので

あとは組み立てるだけで完成できます。

自分で加工する必要は無いので大変楽です。

ホームセンターにある3段ラックの感覚で

オーダーメイドしたラックが作れます。

アルミフレームの組立作業は基本的に

六角レンチでボルトを締めこむだけです。

技術や経験はあまり必要ありません。

この作業の容易さが初めての人でも作れて

共同DIYを可能としています。


(アルミフレームの組立方法)

 アルミフレームやアルミパイプの組立ては六角ボルトを締めこむだけの簡単作業です。六角レンチ1本あれば全てを組み立てることができます。ウチの小学2年生の子供でもこの通り。誰が作っても同じように組みあがるので技術が要らず、初めての方やDIYしない人も安心して利用できます。


そしてついに完成しました。

Wさんが組み立てられたキッチンラックです。

前回の折りたたみ式テーブルもそうでしたが、

とてもセンスが良くおしゃれな仕上がりです。

色使いや雰囲気が良く私も見習いたいです。

ラックの1番下にはお酒や大きな物など

置かれています。

ラックの2、3段目はよく使うものを置きます。

右側ラックにはPET板が取り付けられていて

前方には引き扉が付いています。

この扉にはマグネットキャッチが付いており

開いたままにならないようになっています。

左側ラックの2段目は炊飯器を置く

引き出しになっています。

写真では奥に入っていますが、

手前に引き出せるようになっています。

最上段は左右ラックがつながっており、

大きいものも載せれるようになっています。

棚板はWさんが準備され加工されました。

黒塗装フレームととてもマッチします。

転倒防止は6か所のアジャスターを天井に

押し当てて突っ張っています。

アジャスターは回すことで伸び縮みします。

触っただけで倒れる感じはありません。

最後に製作費用ですが、アルミフレームや

PET板等全て含めて約10万円です。

黒塗装フレームやPET板、スライドレール等

多くの部品を使ったので費用が上がりました。

でもこれを奥様にプレゼントするなんて

Wさんは奥さん思いな方ですね。

4. さいごに

アルミフレームで作るキッチンラックDIYは

如何だったでしょうか?

このキッチンラックは世界に1つしかない

自分だけのラックになっています。

市販品ではサイズが合わなかったり、

自分の欲しいものがなかったりしますが、

DIYすればどんなラックも入手できます。

扉やカバー、引き出し、転倒防止など

自分がイメージするラックが作れます。

スペースを有効的に利用したい、

自分の使いやすい勝手にしたい、など

自分に合ったキッチンラックが欲しい方は

是非チャレンジしてみて下さい。

アルミフレームは見慣れない材料なので

わからなかったり行き詰ることもあります。

しかし一緒に協力してDIYすることで

問題を解決して進むことができます。

チャレンジすることでDIYの可能性を

広げることができます。

フレームDIYラボでは皆さんのそんな挑戦を

これからも応援していきます。


アルミフレームやパイプを使ったDIYを

一緒にしてみませんか?

 DIYする時間や工具がない

 普段DIYをしないので自信がない

そんな方にも安心で手間がかからず

欲しい物が手に入るオンライン共同DIYです。

一人で考えるよりも複数人で考えた方が

よりいいアイデアも生まれます。

まず設計や構想は御自分で考えて

欲しいものをイメージしてください。

もし自分で加工から組み立てまでされる方は

必要に応じてアドバイスを致しますし、

手間な部品手配や加工をしたくない方は

こちらで設計して組み立てる状態の部品を

お送りすることもできます。

初めて使う材料で不安な方も安心して

チャレンジすることができますよ。

気に入った物が見つからない場合は

試してみては如何でしょうか?

詳しいサポート内容や進め方は

こちらで説明しています。

Link Your Design

これまでのサポート事例はこちら。

 「サポート事例集

より詳しくアルミフレームやアルミパイプを

知りたい方は動画で実物を使った説明や

DIYしている様子を見ることができます。

フレームキャンパス




アルミフレームと樹脂板を使ったDIY事例。


(アルミフレームとアクリル板でパーテーションDIY)

アルミフレームとアクリル板を使って薬局カウンターにパーテーションをDIYしました。天井とカウンターの間でアルミフレームを突っ張って固定して、そこにアクリル板を取付けています。お客様とやり取りをする部分は開口しており、逆に見せたくない部分にはアルミ複合板を取付けました。

(もはやメーカ品!?ポリカ板とアルミで屋根DIY)

アルミフレームとポリカ板を使って幅4mの屋根をDIYしました。乳白色ポリカ板とフレームがとてもよくマッチして見た目はもはやメーカ品!奥行きが1mもありますが、柱や基礎は使わずに壁に直接固定しています。玄関屋根の拡張や勝手口の屋根など幅広く応用できるDIYです。

(ベランダに観葉植物用サンルームをDIY)

住宅のベランダに観葉植物用サンルームを共同DIYしました。ベランダ窓を開ければそこは植物園のようなサンルームとなっています。アルミフレームとアクリル板を使ってベランダに突っ張って固定して取り付けています。六角レンチやスパナなどで組立て可能な造りとなっています。

(屋上に雪除け屋根をポリカ板で共同DIY)

 屋上の縁に雪が積もらないように逆勾配のポリカ屋根を共同DIYしました。幅が10mもある長い屋根で、先端を90度曲げで屋根の下にも雪が入らないように考えました。アルミフレームで枠組みを作って、そこにポリカ板を設置します。ポリカ板を取り付けるにはアルミフレームが使いやすくて最適です。


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