1. はじめに
水槽台 をアルミフレームでDIYしよう!!
ここではこれまで制作してきた様々な水槽台を
紹介します。
水槽サイズ60cmから150cmまであり
黒塗装やキャスター付きなど
自分が欲しいサイズを自由に作れます。
(フレームDIYラボの紹介)
ここではアルミフレームやアルミパイプを
使ったDIYを紹介していますが、
行なっています。
これはアルミフレームやパイプを使ったDIYを
一緒に協力しながら行う活動です。
アルミフレームやパイプはとても便利な材料で
木材にはない優れた特性がありますが、
普段身近にないため使い方がわからない
という欠点があります。
そこでアルミフレームやパイプの使い方や選定、
設計などをアドバイスしながら初めての人でも
安心してDIYできるようにするものです。
これまでの共同DIY事例はこちらで見れます。
アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。
この記事ではアルミフレームやG-funをもっと
総括的に説明しています。
アルミフレームやG-funは金属のアルミでできた角材、パイプ材です。企業や工場では一般的に使われており、最近では家庭DIY材料として注目されています。木材にない特長を有し誰でも簡単に扱えます。この記事では材料の特長から使い方、購入方法まで全般を説明しています。
これまでオンラインで一緒にDIYしてきた
水槽台です。
全て異なる形、寸法となっています。
水槽台をアルミフレームで制作する際の
メリットは次の通りです。
①水に濡れても錆びない
アルミは水に濡れても錆びません。
そのため水槽の清掃がやりやすいです。
②組み立てるだけで作れる
アルミフレームは六角レンチでボルトを
締めるだけで作れます。
レゴブロックを組み立てる感じで作ることが
できます。
③事前に耐荷重を計算できる
アルミフレームは構造計算により耐荷重や
安全率を計算することができます。
例えば150cm水槽台を制作した際、
総重量が600kgほどになりましたが、
事前に安全率を計算し安心して作れました。
このようにアルミフレームは水槽台の材料に
とてもピッタリです。
この記事では実際に水槽台を制作する際の
流れや設計など実例をもとに説明します。
今回のご相談者は東京都のHさんです。
90cm水槽を載せる水槽台をDIYしました。
アルミフレームで水槽台をDIYしたいという
相談は多くいただきます。
自分が欲しいピッタリのサイズに作れて、
形状も自由に設計することができます。
Hさんの水槽台は色まで拘られており、
ほとんどの部品が黒塗装となっています。
ライト外周も黒色に統一されています。
周囲が黒いためライティングされた水槽が
光って浮き上がったように見えます。
なんとも幻想的な雰囲気です。
ちょっと高級なバーのような感じでしょうか。
今回はこのような90cmサイズの水槽台を
一緒にDIYしていきます。
2. Hさんの相談内容
こちらがHさんからいただいた相談内容です。
アルミフレームで水槽台を作ろうと思い、
カタログをもらって図面考えましたが
個人取引はできないと断られました。
どうしようかと思っていましたが、
サイトを見つけて相談
黒いアルミフレームでの水槽台製作を
考えていますが可能でしょ
水槽のサイズは90×30×36、
商品名がコトブキのワイド90
水槽をたくさん所有されているようで
DIYする水槽台はその一部のようです。
アルミフレームは水槽が後で増えても
拡張したり繋げたりすることができます。
とても融通が利く材料なので大変便利です。
私もアルミフレームで水槽台をDIYしており、
その時の記事や動画がこちらから見れます。
アルミフレームを使って60cm水槽台をDIYしました。3段のラック状になっており、道具や小物を収納することもできます。台の下にはキャスターが付いておりスムーズに動かすこともできます。フレーム強度や部品強度を計算して100kg以上載せることが可能です。組立てだけで作れる水槽台となっています。
今回のポイントは黒塗装でまとめる点です。
アルミフレームは取り扱う部品が多いため、
実は黒塗装品がないパーツもあります。
決められた予算の中でどこまで部品を
集められるかが重要となります。
3. 水槽台90cm アルミフレームDIY
3.1 水槽台90cm フレーム材料
今回はアルミフレームを使うことにします。
アルミフレームは企業や工場などでは
一般的によく使われる材料ですが、
家庭DIYで見ることはあまりありません。
アルミは錆びずに強度もあるため
大変使い勝手の良い材料です。
アルミフレームは断面サイズで分類されており、(15×15mm)から(100×100mm)まで幅広いラインナップとなっています。断面形状も正方形だけでなく、長方形もあります。そのため用途に応じて使い分けが可能で、例えばカーポートから小さな棚まで幅広いDIYに適応できます。フレームサイズと一緒にブラケットなどの部品もそのサイズ専用となるので注意が必要です。
アルミフレームには原色である金属色と
黒塗装があります。
いずれもアルマイト処理されており、
耐久性には優れています。
黒塗装品の方が多少コストアップしますが、
今回はこちらで統一します。
金属色フレームでも水槽台をDIYしており、
見た目を比較してもらうとわかりますが、
全然雰囲気が異なります。
アルミフレームを使って見た目がシンプルなおしゃれ水槽台をDIYしました。載せている水槽は60cmサイズですが、将来90cmも載せれるように設計しています。高さが変えられるライトスタンドや棚なども付いており、水槽が変わっても自由にレイアウトが変更できます。
アルミフレームは断面サイズで分類され、
重量を考慮し30mmサイズを使用します。
各材料の強度は全て数字で出ているので、
想定される重さが事前に分かっていれば、
それに見合うサイズを選ぶことができます。
木材のように経験やコツなど不要で
作った後に失敗する事がありません。
3.2 水槽台90cm CAD設計
アルミフレームを使ってDIYする場合、
専用の3D CADソフトが利用できます。
これはメーカから無料で提供されており、
誰でも自由に利用することができます。
インストール方法や簡単な使い方は
こちらの記事で紹介しています。
アルミフレームやアルミパイプには専用の3D CADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。
こちらがHさんと一緒に考えた水槽台です。
いただいたスケッチを元に考えました。
頭の中で考えたアイデアを形にできるのが
共同DIYのメリットです。
上部にライトの取り付け部も作ります。
こちらは高さや位置を自由に変更できるため
水槽を置いて光の当たり具合を見ながら
後から調整することも可能です。
またもし不要になった時はすぐに外せます。
水槽台の設計で難しいことは強度設計です。
90cmの水槽重量は約200kgもあります。
そのため重みで水槽台が壊れないよう
しっかり強度を検討する必要があります。
アルミフレームでの強度設計には
2つのポイントがあります。
1つ目はフレーム自体の強度です。
水槽を載せた時にどのフレームに
どれくらいの重さが加わり、
どれくらいたわむかを検討します。
最も弱いフレームの安全率を計算して
安心して使えるかを判断します。
2つ目はフレームどうしの接合強度です。
前検討ではフレーム接合を考慮せず
接合部が分解しない想定のもと考えました。
しかし実際にはフレームが破断するよりも
接合部が外れる可能性の方が高いです。
そこで接合部にどの程度負荷がかかるかを
計算して外れないか検討します。
アルミフレームの接合部はブラケットという
部品で互いを連結することができます。
ブラケットの種類や使い方によって
強度が変わるので注意が必要です。
詳しい考え方はこちらで紹介しています。
アルミフレームはブラケットと呼ばれる部品で連結されます。ボルトを差し込んで専用ナットと締め付けることでアルミフレームに固定されます。フレームどうしを直角に連結することが多いですが、別の角度に固定するブラケットもあります。ブラケットは使い方によって連結強度が変わるので注意が必要です。
このように強度を考えながらフレームや
ブラケット部品などを決めていきます。
またアルミフレームの上には板を取付けて
その上に水槽を載せますが、
図面にはこの板は描かれていません。
この板はHさんが直接調達されるためです。
私の方では板を固定するためのナットを
準備します。
このようにお互いができることを協力して
一緒に作り上げるのが共同DIYです。
今回は全て黒塗装にする予定でしたが、
黒塗装が用意されていない部品もあります。
特注で依頼すれば黒塗装も可能ですが
その費用があまりに高くて断念しました。
その代りにHさんに塗装してもらいます。
幸いにも黒塗装がない部品はブラケットの
一部のみだったので手間もかかりません。
フレームのような長いものだと難しいですが、
小さな部品は簡単に塗装できます。
限られた予算で希望のものを作れるように
色んな方面からサポートしています。
こうしてお互い手配するものを相談しながら
分担して部品を集めます。
3.3 水槽台90cm フレーム組立
CAD設計が終われば部品を手配します。
アルミフレームはホームセンター等で
扱わないので中々手に入りませんが、
共同DIYではメーカと直接取引するので
誰でも必要な部品を購入できます。
また送料も基本的には無料なので
長い材料を購入する際はとても有難いです。
部品が届けは後は組み立てるだけです。
Hさんは初めてアルミフレームを使うので
部品を見ただけで組み立てるのは難しいです。
そこで私の方で組図を作ってお渡しします。
これを見れば部品を使う場所がわかるので
ミスする事なく組み立てる事ができます。
アルミフレームの組立作業は基本的に
六角レンチでボルトを締めこむだけです。
技術や経験はあまり必要ありません。
この作業の容易さが共同DIYを
可能としています。
アルミフレームやアルミパイプの組立ては六角ボルトを締めこむだけの簡単作業です。六角レンチ1本あれば全てを組み立てることができます。ウチの小学2年生の子供でもこの通り。誰が作っても同じように組みあがるので技術が要らず、初めての方やDIYしない人も安心して利用できます。
そうして出来上がった水槽台がこちらです。
アルミは金属色のイメージか強いのですが、
黒色は重厚感があってカッコいいですね。
ライトの取付高さや位置は調整できるので、
好みのライティングにすることができます。
そして何よりの特徴は部屋を暗くした時の
水槽のたたずまいです。
水槽台が黒いため周囲の暗さに溶け込み、
ライティングされた水槽のみが
浮かび上がったように見えます。
この幻想的な雰囲気が自宅で楽しめると
ワクワクしますね。
写真を見た時は普段水槽に興味がなくても
これは欲しいなぁと思いました。
Hさんは1日の終わりをこんな雰囲気の中で
過ごされるのかもしれませんね。
今回の製作費用は約3.5万円です。
これはアルミフレーム材一式の費用で
板材はHさんが用意されて含まれていません。
4. さいごに
黒塗装アルミフレームで作る90cm水槽台の
DIYは如何だったでしょうか?
ステンレスなどもそうですが、
金属を使うとシルバー色になりがちですが、
アルミフレームは黒塗装処理が可能なので
雰囲気をガラリと変えることができます。
暗いところで目立たなくしたい場合には
黒塗装はピッタリです。
この材料を自分で好きに設計して作り上げる、
そんなDIYに挑戦されては如何でしょうか?
アルミフレームは見慣れない材料なので
わからなかったり行き詰ることもあります。
しかし一緒に協力してDIYすることで
問題を解決して進むことができます。
チャレンジすることでDIYの可能性を
広げることができます。
フレームDIYラボでは皆さんのそんな挑戦を
これからも応援していきます。
アルミフレームやパイプを使ったDIYを
一緒にしてみませんか?
DIYする時間や工具がない
普段DIYをしないので自信がない
そんな方にも安心で手間がかからず
欲しい物が手に入るオンライン共同DIYです。
一人で考えるよりも複数人で考えた方が
よりいいアイデアも生まれます。
まず設計や構想は御自分で考えて
欲しいものをイメージしてください。
もし自分で加工から組み立てまでされる方は
必要に応じてアドバイスを致しますし、
手間な部品手配や加工をしたくない方は
こちらで設計して組み立てる状態の部品を
お送りすることもできます。
初めて使う材料で不安な方も安心して
チャレンジすることができますよ。
気に入った物が見つからない場合は
試してみては如何でしょうか?
詳しいサポート内容や進め方は
こちらで説明しています。
またこの材料を簡単に入手したい人向けの
サービスも実施しています。
1日以内にSUS社製商品のお見積りを
提出しています。
ホームセンターで入手できない部品も
こちらだと簡単に入手できます。
これまでのサポート事例はこちら。
「サポート事例集」
より詳しくアルミフレームやアルミパイプを
知りたい方は動画で実物を使った説明や
DIYしている様子を見ることができます。
アルミフレームを使ったDIY事例です。
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社団法人イノプレックス様と共同で室内栽培用ラックを製作しました。安全面に考慮していくつかの構造モデルを考えて強度計算を実施。見合ったコストでしっかりしたラックを製作することができました。アルミフレームは木材と違って製作する前に強度を計算できるため失敗が少なく大変便利です。