1. はじめに
ここではアルミフレームやアルミパイプを
使ったDIYを紹介していますが、
行なっています。
これはアルミフレームやパイプを使ったDIYを
一緒に協力しながら行う活動です。
アルミフレームやパイプはとても便利な材料で
木材にはない優れた特性がありますが、
普段身近にないため使い方がわからない
という欠点があります。
そこでアルミフレームやパイプの使い方や選定、
設計などをアドバイスしながら初めての人でも
安心してDIYできるようにするものです。
これまでの共同DIY事例はこちらで見れます。
アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。
今回のご相談は群馬県にお住いのOさんです。
Oさんは不動産業を営まれており、
敷地に看板をDIYしたいという内容です。
たしかにアルミで作れば雨に濡れても錆びず、
耐久性に優れています。
とても良いアイデアですね。
こちらが実際に完成した看板になります。
これが手作りと聞くと驚きですね!
こちらの材料はアルミフレームです。
上の2枚の看板自体はOさんが調達されました。
下の2枚はアルミ製のパンチングメタルです。
必要に応じてこちらにも看板を設置できます。
今回はこの手作り看板を紹介します。
2. Oさんの相談内容
こちらがOさんからの相談内容です。
店舗の自立看板を作ろうと思っています。
看板屋の提案では鉄骨で塗装した枠で
ちょっとイメージが違うと思ってしまい、
アルミで自作を考えました。
長さや
分からないことが多く意見をお聞きし
思いメールしてみました。
こちらが設置前の現場の様子です。
これは少し前の写真になりますが、
現在は自販機や看板は撤去され更地です。
将来的には舗装される予定になっています。
そこで舗装する前に看板をDIYで作ります。
看板は1枚当たり500×500mmサイズで
これを2段、両面に設置します。
余ったスペースにはパンチングメタルを
設置します。
看板は地面から2,500mmの高さとします。
私も看板など作った事がなく、
初めてのチャレンジです。
知り合いの工事経験者からアドバイスを
もらいながら一緒に考えます。
3. 手作り看板の構想
まずポイントは看板の基礎です。
看板は目立つように高く広くすると
風圧を受けるため倒れやすくなります。
幸いにも看板自体はそれほど大きくないので
重機までは必要なさそうです。
手作業で穴を掘って基礎を作ることにします。
次に材料にはアルミフレームを使用します。
アルミフレームは企業や工場などでは
一般的によく使われる材料ですが、
家庭DIYで見ることはあまりありません。
金属のアルミで出来ており錆びずに
強度もあるため使い勝手の良い材料です。
アルミフレームは断面サイズで分類されており、(15×15mm)から(100×100mm)まで幅広いラインナップとなっています。断面形状も正方形だけでなく、長方形もあります。そのため用途に応じて使い分けが可能で、例えばカーポートから小さな棚まで幅広いDIYに適応できます。フレームサイズと一緒にブラケットなどの部品もそのサイズ専用となるので注意が必要です。
アルミフレームは専用ナットを使うことで
好きな位置に看板を取り付ける事ができます。
仮に看板サイズが変わっても対応できます。
この辺りの自由度がアルミフレームの特長です。
このアルミフレームで看板の枠組みを作って
そこに看板をボルトで固定する構想です。
4. 手作り看板の設計
4.1 アルミフレームの選定
アルミフレームは様々なサイズがあります。
今回は40mmサイズのフレームを使います。
看板の柱フレームは風圧に耐えれるように
40×80mmの長方形タイプを使います。
風圧を受ける方向に対してフレームを
平行に配置すればたわみにくくなります。
またアルミフレームは表面に溝があり、
ここに専用ナットを入れて看板を固定します。
フレーム表面の溝は基本的に4面全てにあり、
溝がないものを選ぶこともできます。
部品がない面に溝があると見た目が悪いため、
今回は1面は溝なしというフレームを選定します。
4.2 手作り看板のCAD設計
アルミフレームは専用の3D CADを使って
誰でも自由に設計することができます。
ソフトはメーカから無料で提供されており、
誰でも自由に利用することができます。
インストール方法や簡単な使い方は
こちらの記事で紹介しています。
アルミフレームやアルミパイプには専用の3D CADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。
こちらが設計したCAD図面です。
看板自体はOさんがご自身で用意されるため
図面には描かれていません。
構造的にはハシゴのような形で
看板の縁をボルトで固定します。
図面では柱フレーム全長が3,500mmですが、
1,000mmは地面に埋めて基礎にします。
そのため実際の看板高さは2,500mmです。
看板の横幅は500mmでフレーム幅も
ピッタリ合わせました。
看板の下側にはパンチングメタルを貼り付けて
全体的なバランスをよくします。
ここはいつでも看板に貼り替えできます。
このパンチングメタルもアルミ製で
メーカに加工してもらうことができます。
このようにCADでしっかり設計しておけば、
メーカで全て加工されて届くので
実作業はこれらを組み立てるだけです。
5. 手作り看板の製作
CADで設計が終われば後は部品を手配します。
部品はメーカで指定寸法に加工されるため
実作業はこれらを組み立てるだけです。
組立作業もボルトを締め込むだけで済みます。
Oさんは初めてのアルミフレームDIYでしたが、
何事もなく組み立てられました。
アルミフレームやアルミパイプの組立ては六角ボルトを締めこむだけの簡単作業です。六角レンチ1本あれば全てを組み立てることができます。ウチの小学2年生の子供でもこの通り。誰が作っても同じように組みあがるので技術が要らず、初めての方やDIYしない人も安心して利用できます。
材料を組み立てる前に基礎用の穴を掘ります。
多分、この作業が最も大変だったと思います。
安全面を考慮して少し深めに穴を掘りました。
掘った穴に基礎ブロックを入れてアルミフレームを
差し込みコンクリートで固めます。
アルミはそのままコンクリートの中に入れて
固められるため基礎工事は簡単です。
レベルを見ながらコンクリートで固めて、
土で埋め戻せは基礎の出来上がりです。
最後に看板パネルを取り付ければ
手作り看板の完成となります。
こちらが完成した手作り看板です。
Oさんの場合は最後に舗装されています。
もはや手作り感がありませんね。
業者が作ったものと遜色ない仕上がりです。
看板パネルはボルトで固定されているので
簡単に交換もできますし、
パネルサイズを変更する事も可能です。
アルミフレームはボルトを緩めれば
位置を自由に変更出来るからです。
汎用性や耐久性のあるスタイリッシュな
看板を作ることができました。
6. さいごに
アルミフレームで作る手作り看板DIYは
如何だったしょうか?
アルミを使うとDIY感がなくなり、
本格的な仕上がりを手に入れられます。
しかもアルミフレームの組立はとても簡単で
初めて使う人でも問題なく扱えます。
濡れても錆びず耐久性があるため
屋外DIYにはピッタリですね。
今回は基礎を作った看板でしたが、
例えば折り畳みできる看板なども作れるため
応用範囲がとても広いです。
もし自分のショップやイベントなどの看板を
DIYされるのも楽しいと思います。
この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。
アルミフレームやパイプを使ったDIYを
一緒にしてみませんか?
DIYする時間や工具がない
普段DIYをしないので自信がない
そんな方にも安心で手間がかからず
欲しい物が手に入る共同DIYです。
一人で考えるよりも複数人で考えた方が
よりいいアイデアも生まれます。
まず設計や構想は御自分で考えて
欲しいものをイメージしてください。
もし自分で加工から組み立てまでされる方は
必要に応じてアドバイスを致しますし、
手間な部品手配や加工をしたくない方は
こちらで設計して組み立てる状態の部品を
お送りすることもできます。
初めて使う材料で不安な方も安心して
チャレンジすることができますよ。
気に入った物が見つからない場合は
試してみては如何でしょうか?
詳しいサポート内容や進め方は
こちらで説明しています。
またこの材料を簡単に入手したい人向けの
サービスも実施しています。
1日以内にSUS社製商品のお見積りを
提出しています。
ホームセンターで入手できない部品も
こちらだと簡単に入手できます。
これまでのサポート事例はこちら。
「サポート事例集」
より詳しくアルミフレームやアルミパイプを
知りたい方は動画で実物を使った説明や
実際にDIYしている様子を見ることができます。
共同DIYにて作った屋外DIYの一例です。
山口県に住むOさんの自宅カーポートは8mと長いものの、横壁がないため雨が降り込んできます。また通行人からも部屋の様子が丸見えです。そこで雨よけと目隠しを兼ねた壁をアルミパイプと波板でDIYしました。カーポートに新たな柱を追加して波板を取付けたので強度も十分です。
自宅の窓から庭フェンスに向かってシェードを使ったパーゴラ屋根をDIYしました。アルミパイプを自宅とフェンスの間に取付けて、そこをレールにすることで自由に動かすことができます。もし台風時などわざわざ取り外さず畳めるため、とても便利です。
自宅の壁とカーポートの間に幅3.5m、高さ250mmの隙間があります。冬になるとこの隙間から雪が降り込んできてガレージの中に積雪してしまいます。そこでこの隙間を塞ぐカバーをアルミパイプと中空ポリカでDIYしました。とてもシンプルな方法ですが、しっかり隙間を塞げるDIYです。
(ポリカ板とアルミフレームでカーポート隙間屋根を共同DIY)
カーポートと壁の間に隙間があり雨が入り込むため、ポリカ板とアルミフレームで隙間屋根を共同DIYしました。幅700mm、長さ3,300mmの屋根を2枚のポリカ板を貼り合わせて作ります。屋根には傾斜を付けて雨水を一か所に流します。これで雨が降りこむことなく快適に車に乗ることができますね。
扉を開けるとそこは雨・・・(涙)そんな状況を克服するために勝手口に幅5m、高さ2.5mの屋根をアルミパイプで共同DIYしました。隣家までの距離が0.6mしかありませんが、屋根があることでゴミ箱など置ける便利なスペースに早変わり。土日で完成するくらいの誰でもできる内容となっています。
カーポートと既設屋根の間に隙間があり、雨で濡れてしまいます。そこでアルミパイプを使って屋根を新たに追加することになりました。しかしカーポートと既設屋根は高さが異なるため斜めになってしまいます。このような場所でもアルミパイプであれば簡単に作ることができます。