1. はじめに
ここではアルミフレームやアルミパイプを
使ったDIYを紹介していますが、
行なっています。
これはアルミフレームやパイプを使ったDIYを
一緒に協力しながら行う活動です。
アルミフレームやパイプはとても便利な材料で
木材にはない優れた特性がありますが、
普段身近にないため使い方がわからない
という欠点があります。
そこでアルミフレームやパイプの使い方や選定、
設計などをアドバイスしながら初めての人でも
安心してDIYできるようにするものです。
これまでの共同DIY事例はこちらで見れます。
アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。
今回のご相談は埼玉県にお住いのMさんで
トヨタ エスティマに車中泊ベッドを
DIYしたいという内容です。
愛犬と一緒に旅しながら車中泊をしたいとの
ご相談でした。
何とも可愛らしい愛犬ですね(笑)
優しそうな性格が見て取れます。
運転中は後部座席に愛犬が座り、就寝時は
シートを倒し全面フラットベッドにします。
これまで10車種以上、合計30台ほどの
車中泊ベッドを作ってきましたが、
アルミフレームやパイプは最適な材料です。
車中泊ではベッドが重要で特に凹凸があるとぐっすり眠れません。そんな場合は車中泊ベッドを自作するのがオススメ!ここでは車中泊ベッドを作るポイントを説明しており、初めてDIYする人でも失敗しない作り方を実績を踏まえて紹介しています。誰でも車中泊ベッドを作ることができますよ。
今回はこんなペットと楽しむ車中泊ベッドを
作っていきたいと思います。
2. Mさんからの相談内容
こちらがMさんからいただいた相談内容です。
愛犬を連れて車中泊をしながらちょっと旅を
したいと思い
貴方の動画にたどり着きました。
車内にベッドを組みたいのですが材料選びに
戸惑っておりましたが
動画を拝見して”これなら!”と、
実感いたしました。
DIYな
いただけますでしょうか?
車中泊ベッドの相談は多く戴きます。
車内の複雑な形状にも合わせて作れるため
アルミフレームやパイプは適材だと思います。
トヨタ製コースターの車中に2段ベッドを共同DIYしました。大人が寝るベッドなのでベッド自体の強度と車中での固定強度が必要となります。更に通路を遮るようにベッドを設置するため、通行できるような仕組みも必要です。そこでアルミフレームを使って強度があって通行可能なベッドを作っています。
(4人家族で楽しむ!アルファード車中泊用2段ベッドをDIY)
家族4人で楽しめるアルファード車中泊用2段ベッドをアルミパイプを使って共同DIYしました。子供2人が上段、両親が下段で寝ることができます。走行中は3列目シートにベッドを収納して就寝するときに組立てられるように作りました。これから家族で楽しい思い出を作って欲しいですね。
ホンダフリードに車中泊でも使える車載テーブルをアルミパイプでDIYしました。テーブルの高さを調整できて、スライドテーブルも付いています。電子レンジや重い荷物を載せられるように15kg以上の耐荷重もあります。就寝する際はテーブルの下に足を伸ばせるためとても快適に利用できます。
アルミフレームを使ってプリウスαに車中泊ベッドをDIYしました。運転席はそのままに残りのシートを全てフルフラットベッドにしています。かなりのスペースが確保できて大人二人でも十分寝れます。さらに助手席は2.5mほどのスペースもあり、サーフボードなども積み込めます。
またアルミパイプを使えば簡単に脱着できる
ベッドやデスクを作ることもできます。
これは軽バンを利用したオフィスカーですが、
5分で棚やデスクを外して元に戻せます。
しかしペット同伴は初めてです。
ただこれもまた楽しそうですね。
私の場合、まだ子供が一緒に付いてくるので
今は淋しくないですが、
将来はこんな旅も楽しそうです。
このDIYポイントは愛犬が座る後部席です。
走行中はシートを起こす必要があり、
常にベッドにしておく訳にはいきません。
つまり簡単にシートを起こしたり、
ベッドにしたりできる構造を
考える必要があります。
3. エスティマ車中泊ベッド設計
この内容を聞いた時、以前共同DIYしたIさんの
ステップワゴン車中泊ベッドを思い出しました。
ステップワゴンに車中泊ベッドをDIYしました。アルミフレームとアルミパイプを組み合わせた車中泊ベッドで運転席と助手席を残して後は全てフラットになります。また後部座席の片側シートのみを起こしてチャイルドシートを取付けることもできるようになっています。
この時も後部座席のシートをすぐに起こせる
設計にしていたからです。
そのため今回も同じ構造を採用します。
3.1 エスティマ車中泊ベッド材料
材料はアルミフレームとアルミパイプです。
アルミフレームの30mmサイズを使用、
アルミパイプはφ28mmを使いました。
アルミフレームは企業や工場などでは
一般的によく使われる材料ですが、
家庭DIYで見ることはあまりありません。
金属のアルミで出来ており錆びずに
強度もあるため使い勝手の良い材料です。
アルミフレームは断面サイズで分類されており、(15×15mm)から(100×100mm)まで幅広いラインナップとなっています。断面形状も正方形だけでなく、長方形もあります。そのため用途に応じて使い分けが可能で、例えばカーポートから小さな棚まで幅広いDIYに適応できます。フレームサイズと一緒にブラケットなどの部品もそのサイズ専用となるので注意が必要です。
家庭DIYで利用する金属パイプにイレクターパイプがあります。アルミパイプも同様な用途で利用できますが、イレクターパイプよりも優れた特徴がいくつもあります。ここではイレクターパイプとの比較やアルミパイプの種類について、詳しく紹介しています。
前回同様にフレームでベッド枠組みを作り、
その上に板を載せてベッドを作ります。
また後部座席を簡単に起こせるように
この部分にはアルミパイプを使います。
アルミフレームとパイプは互いを連結して
使用することができます。
パイプは取扱いが簡単ですぐに取り外せます。
ベッド板は厚み15mm以上の物を使います。
これは以前DIYされたIさんのアドバイスで
これより薄いとたわんだ感じがするそうです。
LINK YOUR DESIGNはこれまで一緒に
DIYした方とも繋がることもできて、
コツやアドバイスをもらえることもあります。
3.2 エスティマ車中泊ベッドCAD
次に車中泊ベッドの設計を行います。
アルミフレームを使ってDIYする場合、
専用の3D CADソフトが利用できます。
これはメーカから無料で提供されており、
誰でも自由に利用することができます。
インストール方法や簡単な使い方は
こちらの記事で紹介しています。
アルミフレームやアルミパイプには専用の3D CADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。
Mさんに車中の寸法を測ってもらい、
その数字を元に私の方で設計します。
何度か試行錯誤してできた図面がこちらです。
この図で右側の枠組みは荷台部分で常に
ベッドになっている部分です。
左側に独立して立っているフレームは
後部座席と運転席の間に入ります。
このように後部座席側に設置するフレームを
減らすことで、シートを起こせるように
作ることができます。
この部分と緑色フレームにベッド板を載せて
ベッドを作ります。
ただシートを起こす際はベッド板を外せば
シートが起こせるようになっています。
車内は凹凸やカーブしているところが多く、
ピッタリに作ると取付かないことがあります。
そのため枠組みは車内寸法よりも
小さくすることをお勧めしています。
この枠組みに載せるベッド板を出来るだけ
車内寸法に合わせれば隙間が少ないベッドを
作れるからです。
問題はベッド高さです。
車内凹凸のため枠組みを置く場所によって
斜めになったりします。
また車内のマットやシートはクッション性が
あるため体重がかかると少し沈みます。
このためベッドに載ったときに少し沈んで
斜めになることもあります。
そこで枠組みの足にアジャスターを使います。
調整幅は100mmで設置後に調整できるため
とても有り難いです。
実際にベッドに載って沈んだ分の
微調整もできます。
4. エスティマ車中泊ベッド組立
CAD設計が終わればそのデータを元に
部品を調達します。
CADが使えると不足部品や寸法間違いなどが
少なくなるので安心です。
メーカから直接Mさんの自宅まで発送されます。
例え4mのアルミフレームでも自宅まで無料で
発送してもらえるので大変便利です。
部品納期は約2週間で後は組み立てるだけです。
ただMさんは初めてフレームを使用されるため
部品の種類や型番がわかりません。
そこで簡単な組図を作ってお渡ししています。
これがあれば使用部品の位置がわかります。
共同DIYは一緒に作る事を目的としているため、
完成するまで色々とサポートしています。
作る最中に困った事やわからない事などにも
常に対応しています。
そしてついにMさんから完成したと
連絡が届きました。
この共同DIYでは一緒にDIYしていますが、
残念なことに私は完成品を見れません。
そのため写真を見せてもらっています。
こちらはアルミフレームを仮組した状態です。
ベッド枠組みは2分割されています。
これを車に載せるとこのようになります。
車内内壁から10mmほど距離を開けて
載せやすくしています。
これにベッド板を載せると完成です。
ベッド板はペットを載せるという事で
防水用にニスを塗られています。
ベッド板がキレイですね。
こちらは後部座席を起こした様子です。
走行中は後部座席のシートを簡単に
起こせるためとても便利です。
そしてMさんは早速完成されたベッドで
愛犬と車中泊をされたそうです。
走行時、愛犬は後部座席に座っています。
外の景色を眺めているのでしょうかね(笑)
そして就寝時は完全にフラットベッドにして
一緒に寝るとのことです。
なんだか楽しそうで羨ましいですね。
愛犬も車中泊ベッドを気に入ってくれて
大人しく一緒に過ごされているようです。
私も将来はこんな車中泊旅をしたいですね。
これからも愛犬と一緒に色んな場所を旅して
思い出をたくさん作って欲しいですね。
5. さいごに
ペットと楽しむ車中泊ベッドの共同DIYは
如何だったでしょうか?
私は子供と一緒に車中泊をしていますが、
将来は多分一人になります。
そうなるとやはり淋しいものです。
しかしMさんから新たな旅を教わりました。
一緒にDIYすると物を作るだけでなく、
新たな発見にも出会えると感じましたね。
今回の車種はトヨタ エスティマでしたが、
他の車種でも同じように作る事ができます。
しかもDIYすれば自分のスタイルに合わせた
ベッドを作る事ができるのでおススメですね。
特に今回の構造は小さいお子さんが居て
チャイルドシートが必要な方にも
利用できる仕様になっていると思います。
最近ではコロナウィルスなどの感染病もあり、
車を災害時の避難場所にする動きもあります。
そんな時にこのような車中泊ベッドがあれば
体を休める事ができるので安心ですね。
他にも色んな車体で車中泊ベッドをDIYして
いるので、よかったらご覧ください。
アルミフレームを使ったことがなく不安な方は
DIYをサポートする活動も行っています。
アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。
もし興味がありましたら、このDIYに
是非チャレンジしてみて下さい。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。
アルミフレームやパイプを使ったDIYを
一緒にしてみませんか?
DIYする時間や工具がない
普段DIYをしないので自信がない
そんな方にも安心で手間がかからず
欲しい物が手に入る共同DIYです。
一人で考えるよりも複数人で考えた方が
よりいいアイデアも生まれます。
まず設計や構想は御自分で考えて
欲しいものをイメージしてください。
もし自分で加工から組み立てまでされる方は
必要に応じてアドバイスを致しますし、
手間な部品手配や加工をしたくない方は
こちらで設計して組み立てる状態の部品を
お送りすることもできます。
初めて使う材料で不安な方も安心して
チャレンジすることができますよ。
気に入った物が見つからない場合は
試してみては如何でしょうか?
詳しいサポート内容や進め方は
こちらで説明しています。
またこの材料を簡単に入手したい人向けの
サービスも実施しています。
1日以内にSUS社製商品のお見積りを
提出しています。
ホームセンターで入手できない部品も
こちらだと簡単に入手できます。
これまでのサポート事例はこちら。
「サポート事例集」
より詳しくアルミフレームやアルミパイプを
知りたい方は動画で実物を使った説明や
実際にDIYしている様子を見ることができます。
スズキアルトに2mの長さがある車中泊用フラットベッドをアルミフレームでDIYしています。このベッドは共同DIYで私が設計や加工を担当し、離れて住む友人が車中で組立てを実施しました。アルミフレームは設計や加工に経験が必要なものの、組立てはとても簡単で誰でもすぐにできます。
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私は子供と一緒に車中泊するのが趣味です。これまでも色んな場所へ行ってきました。しかし子供が大きくなり車中で寝るのが難しくなってきたので、アルミフレームを使ってフラットベッドを作りました。このスペースがあれば子供二人連れての車中泊も全然大丈夫です。
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