こんにちは、フレームDIYラボのマッティです。
ここではアルミフレームやアルミパイプを使ったDIYの紹介やそのサポートを行っています。
アルミフレームやアルミパイプはとても便利な材料ですが、
知名度の低さや入手性の悪さからあまり知られていません。
そのため使ったことがないので手を出しにくいと感じる方が多いと思います。
そこで私が一緒に設計や組立方法を考えて共同でDIYを行うものです。
これまでも多くの相談者と一緒にDIYしてきました。
アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。
kさんは卒業研究で使うステップをアルミフレームで製作したいという相談でした。アルミフレームを使うのは初めてで部品の種類や使い方、設計までアドバイスさせてもらいました。また学校の都合でミスミから購入することとなり、部品の型式なども一緒に考えました。
カーポートと既設屋根の間に隙間があり、雨で濡れてしまいます。そこでアルミパイプを使って屋根を新たに追加することになりました。しかしカーポートと既設屋根は高さが異なるため斜めになってしまいます。このような場所でもアルミパイプであれば簡単に作ることができます。
仙台市在住のKさんから「LINK YOUR DESIGN」よりお問い合わせいただいた軽トラのトノカバーをアルミフレームを使って共同DIYしました。Kさんにカバーの取付方法や寸法の確認をお願いし、私が設計、部品選定を行うことで希望されるトノカバーが完成!一人で作るよりも良いものができますよ。
アルミパイプを使って天井から吊るすホームシアター用のスクリーンを共同DIYしました。元々イレクターパイプを使われていましたが、スクリーンの重さに耐えきれず落ちてしまいます。そこで強度が高いアルミパイプで置き換えることでたわみを大きく改善したロールスクリーンが完成しました。
そこで今回はサポートサイト「LINK YOUR DESIGN」から相談いただき、
初めてアルミパイプを使って車中にフラットベッドを作られた例を紹介します。
大阪府在住のMさんから相談でトラックのキャンターに快適に仮眠できるフラットベッドを
作りたいとの内容でした。
遠く離れた場所でも携帯のメールだけのやり取りで作りたい物のイメージを
共有して設計していきます。
実際に作る時には組立図や組立方法までしっかりサポートしていますので、
初めて触る方でも安心です。
どのような物が出来上がったのかご覧下さい。
1. はじめに
Mさんから以下の内容のお問合せメールをいただきました。
(お問い合わせメール内容)
車中泊の記事を見ました。写真のようなフラットベッドを作りたいが構想やフレームの寸法に
自信がありません。よろしくお願いします。
アルミフレームやパイプのサポートでは車関係が意外に多いですね。
車中は狭いのでコンパクトに作る必要があり、かつ複雑な形状になることが多いため
アルミフレームは適した材料です。
早速、Mさんに返信してキャンターのフラットベッドの共同DIYがスタートです。
2. ベッドの共同設計
私はトラックを持っていないのでキャンターがどんなものかわかりません。
ネットで調べるとキャンターとはこんなものです。
乗ったことがないので車内の様子が全くわかりません。
そこでまずは写真を数枚いただき、車内の様子を教えてもらいました。
その後、どのような形状のベッドにしたいのかを説明してもらいました。
実は共同DIYにおいてこの部分が最も重要で難しいところです。
近くにいれば会って説明を受ければ簡単ですが文書や写真だけてば中々伝わりません。
そのため何度もやり取りを交わしてここはしっかりお話しします。
そしてある程度イメージができたらスケッチを描いてMさんに確かめてもらいました。
そして車内の寸法を計測してもらい3D CADを使ってベッドの図面を作成します。
アルミフレームやアルミパイプのメリットはこの3D CADを使って事前に構造や形、寸法を
確認できることにあります。
今回は倒した座席の上にベッドを載せることができるのでコストを重視したアルミパイプで
設計しました。
これらのスケッチや図を見ながら形状や寸法の修正を行い、最終的なベッドを設計します。
Mさんのリクエストは2枚の板をヒンジで繋ぎ、それをアルミパイプで支える構造です。
この構造であればベッドを使用しない時はパイプと板を外して座席の後ろに
折り畳んで収納できます。
車中泊用ベッドで大切な事は寝心地はもちろん、使用しない時の収納も忘れてはいけません。
3. 部品の見積もり、手配
設計が終われば部品リストを作成してメーカから見積もりを取ります。
私の見積もりのポイントは、
①できるだけ安くすること
②ネジ一本まで可能な限り全ての部品を集めること
です。
例えば見積もりをする段階でメーカから購入するよりも100均で買った方が
安く仕上がることも多々あります。
今回のケースでヒンジをメーカから買うよりも100均で買った方がトータルで
1,000円程安くなります。
このように見積もりは単にメーカ任せではなく、より安くできる方法を考えて
提案するようにしています。
またベッド板もホームセンターから購入して自分で加工する方が安くなります。
もしそちらを希望されれば図面をお渡ししてそれを見ながら加工してもらうこともできます。
せっかくのDIYなのでなるべく費用をかけずに作りたいですよね。
Mさんは全てメーカの物を希望されたのでここではメーカ部品で見積もりしました。
メーカ部品のメリットは大きな板や長いフレームも御自宅まで運んでくれることです。
車がなかったり、一人では運べない物、近くに購入先がないときには非常に便利です。
ここではサイズや長さの異なるネジについても全て部品リストに含めてお見積もりし、
Mさんは組み立てるだけの状態にするようにしています。
ただし中にはこちらで購入できなかったり、輸送費用を考えると割高になる場合は
入手方法をお伝えしてお願いすることもあります。
お伝えした金額にMさんも納得してもらい、部品の手配を行いました。
もしこの時点で想定されている金額に合わなければ、手配せずにやめてもらっても
全然問題ありませんし、それで費用を要求することもありません。
ご自分が使う物なのでしっかり検討されて納得のいくうえで判断してください。
4. フラットベッドの製作
こちらで入金が確認できればすぐに手配を行います。
決済は直接お振込みいただいても結構ですし、ECサイト経由でもOKです。
ECサイトではクレジット、後払い、コンビニ、キャリア決済等がご利用できます。
Mさんは直接口座にお振込みいただきました。
お住いの場所にもよりますが、手配してから約2週間程でお手元に部品が届きます。
この間に私の方で組立図や製作方法を作成して初めて扱う人でも分かりやすく
簡単に作業できるように準備します。
初めて扱うケースが多いのでなるべく写真や図面を使って部品の使用箇所や取付手順を
詳しく説明します。
Mさんは初めてアルミパイプを手にされましたが、難なく組み立てられました。
こちらがその組立てた後のベッドです。
ベッドを使わない時はパイプスタンドを外して運転席後部に収納できるようになっています。
しかしベッドにした時、フロント側が高く傾斜がついてしまいました。
パイプスタンドが予定した場所からずれたため、高さが合わなくなってしまったためです。
車内は傾斜があったり、突起がある部分も多くズレてしまうとキチンと収まらないことも
よくあります。
5. パイプスタンドの修正
当然、このままでは完成とは言えません。
このベッドをフラットにするためにはパイプを切断して高さを調整しなければいけません。
直ぐに修正できますが、初めてアルミパイプを扱うMさんはやはり戸惑われます。
そこで部品の取り外し方法や修正方法をまとめて説明しました。
特にポイントとなるアルミパイプの切断は切断工具や切断方法を詳しくお伝えしました。
「LINK YOUR DESIGN」の目的はアルミパイプを販売する事ではなく、
一緒に満足できる物をDIYする事にあります。
そのため希望の物ができるまではできる限りのお手伝いをしています。
せっかく色々考えてお金を出して作る物なので妥協や諦めはしたくありません。
Mさんに極力追加費用のかからない方法を考えて私の方で一度試して確認しお伝えしました。
今回は100均で金切りノコギリを買ってもらえばパイプを切断できる方法です。
これなら追加費用はたった100円で済みます。
6. キャンターフラットベッドの完成
Mさんにアルミパイプの切断方法を伝えたところ、ご自身で切断されて
無事キャンターのフラットベッドが完成しました。
修正後のキャンターフラットベッドがこちらです。
3cmほど切断する事でだいぶフラットになりました。
これだったら快適に休めそうですね。
このように自分に合った物を自由に作れるのがDIYの良いところです。
Mさんに満足してもらえれば、私の役目もこれで終わりです。
こちらにMさんと一緒に考えてやり取りした様子が見れます。
私からの一方向の返答となっていて内容で分かりにくいかもしれませんが、
そこはご了承下さい。
キャンターにフラットベッドを作る過程を紹介しています。実物を直接見る事ができないので写真や絵を使ってお互いのイメージを合わせて、3D CADを使った設計を行います。組立図や組立て方法も解りやすく説明し、追加工の方法や必要な工具の紹介等、満足いくものができるまでサポートしています。
共同DIYをしていると実際の物を見る事も触る事もないので、
いつも依頼者の方が満足いくものができたのか不安になります。
しかしアルミフレームやアルミパイプは本当に便利な材料で色んな物が作れますので、
まずはどんな事でも相談していただければと思います。
「LINK YOUR DESIGN」はDIYに不安がある人、既存の材料ではできない事を
一緒に考えて一緒に作り上げる事を目的としています。
皆さんが欲しいものを作り上げて手に入れられるようにこれからも活動していきます。
7. さいごに
最後にMさんから共同DIYについて、感想をいただきましたので紹介します。
最初は測ったこともないですし、本当にうまくいくのかな?かなり不安でした、
失敗すると自分の失敗ですので、もし失敗して車内におさまらないときもあるかもと、
損しても仕方ないと思いながらやりました、
しかし教えてもらいながらすすめていく中でもMTの部分と背もたれ後ろの凸の部分が
説明が難しく自分でなんとか調整しないとやばいなぁと色々調べてジグソー買いました。
使ったことなかったですが意外に簡単でした。
ベットの高さが合わない時も色々教えてもらい良かったです。
これからはじめての人も不安あると思いますがフレームDIYラボさんのベット安いですし
ジグソー買ったりドリル買っても道具はなんにでも使えて便利ですし、
何台か作るかたは持ってると良いかもと思います。
親切で丁寧に教えてもらえるので安心です。次の車の時よろしくお願いします
私が原稿を渡したような良いコメントをいただき恐縮ですね。
文中にもあるように初めて声を掛けてもらう時は不安もあると思います。
それが分かるからこそ、相談していただいた方には何としても満足いく物を
手に入れて欲しいと強く思います。
私がお手伝いできる範囲は限られてますが、それでもアルミパイプやフレームに
興味がある方は気軽に御連絡下さい。
アルミフレームやパイプを使ったDIYを一緒にしてみませんか?
DIYする時間や工具がない
普段DIYをしないので自信がない
そんな方にも安心で手間がかからず欲しい物が手に入る共同DIYです。
まず設計や構想は御自分で考えて欲しいものをイメージしてください。
もし自分で加工から組み立てまでされる方は必要に応じてアドバイスを致しますし、
手間な部品手配や加工をしたくない方はこちらで実施して組み立てる状態の部品を
お送りすることもできます。
初めて使う材料で不安な方も安心して製作DIYすることができますよ。
気に入った市販品が見つからない場合は試してみては如何でしょうか?
詳しいサポート内容や進め方はこちらで説明しています。
またこれまでのサポート事例はこちら。
「サポート事例集」
これまでアルミパイプやアルミフレームで製作した作品はこちらです。
アルミフレームを使ってキッチンに壁収納を作りました。壁を傷付ける事なく、アルミフレームを突っ張り棒のように固定して他の部品を組み立てていきます。アルミは燃えないので火の回りで使っても安心。しかも100均部品を利用したからくりがあります。右の写真でテーブルがありますが、どこか判りますか?
住んでいる家の洗面室がとても狭く、家族4人分の着替えや洗剤などを置く収納場所がありません。そこでアルミフレームを使って洗濯機の上やちょっとしたスペースを有効的に利用できる収納棚を作りました。市販品の棚だとどうしても無駄なスペースが出来ますが、自分で設計して作れば最適。しかも100均を利用して費用も抑えました。
住んでいる賃貸住宅には軒や屋根がなく、洗濯物を干したり自転車を雨から避ける場所がありません。そこでアルミパイプを使って幅4mもあるテラス屋根を作りました。特徴は壁を傷付けたりコンクリートを使用せずにいつでも元に戻せること、目隠し壁まで取り付けても費用は4万円台という点です。
うちでは何故か長男だけが花粉症です。そのため花粉の季節になると目を赤く腫らして微熱が出るので辛いです。そこで洗濯物を干すためのサンルームをアルミフレームで作ってみました。大きな扉も付けて布団も干せます。ところがサンルーム内の温度は確かに上がりましたが、洗濯物が乾かない!?そこにはサンルームの落とし穴がありました。
今の賃貸部屋は間取りがとても悪く、リビングに入る扉を開けるとキッチンが全部見えてしまいます。キレイな時は問題ありませんが、そうでないと大変。そこでキッチンを丸ごと囲う目隠しカーテンをアルミパイプで作りました。パイプを突っ張り棒のように使えば、どんな場所にでもカーテンや壁、扉を作ることができますよ。
サンルームで検討した経験をもとに、部屋干しでもあっという間に乾かせる回転式乾燥スタンドを自作DIYしました。扇風機の風を当てると洗濯物がくるくる回転して万遍なく均一に乾かすことができます。蒸発した水蒸気も効率よく排出し、扇風機だけで乾くので電気代も10円程度で済みますよ。
高さ2mもあるパントリーには据付の棚がありません。そこで収納棚を作り、上の空間まで無駄なく利用できるようにします。ただ問題はここが賃貸住宅であること。そのため壁に直接ビスや釘は使えません。そこでパイプを突っ張り棒のようにして固定することで10kgの米袋を載せてもビクともしない棚にしました。
キッチンで食器洗いや料理をしているときにちょっとした物置き台が欲しくなります。例えばタブレットで動画を見たり、ボウルや野菜などの材料をちょっとだけ置くなど。そんなときに便利な可動式物置き台をアルミパイプでDIYしました。この台はスライドして自由に動かせるので作業する場所でいつも使えます。
賃貸住宅のキッチンのシンク回りが狭くて作業がとてもやりずらい。食洗機が付いておらず食器カゴを使ってますが、これがシンクの上で場所を取ります。そこで食器カゴをシンクタンクの上に置ける台をアルミフレームでDIYします。水にぬれても錆びない材料なので水回りにピッタリです。
スズキアルトに2mの長さがある車中泊用フラットベッドをアルミフレームでDIYしています。このベッドは共同DIYで私が設計や加工を担当し、離れて住む友人が車中で組立てを実施しました。アルミフレームは設計や加工に経験が必要なものの、組立てはとても簡単で誰でもすぐにできます。
空いたスペースにぴったりのハンガーラックをアルミパイプでDIYしました。このラックは2段式になっていて、それぞれ高さを自由に変更することができます。上段は長男の服、下段は次男の服を掛けています。自分の好きなサイズで作れて子供の成長に合わせて簡単に調整できます。
屋外でしっかり保管できるロードバイクの車庫をアルミフレームでDIYしました。ショーケースのように完全に覆った車庫で雨風が一切入りません。出し入れが簡単なように複数の扉が付いており、この中でメンテナンスもできます。鍵を付けることもできるので防犯対策にもなりますよ。
私は子供と一緒に車中泊するのが趣味です。これまでも色んな場所へ行ってきました。しかし子供が大きくなり車中で寝るのが難しくなってきたので、アルミフレームを使ってフラットベッドを作りました。このスペースがあれば子供二人連れての車中泊も全然大丈夫です。
リビングでは雑誌や本が散らかりやすいですね。そこで雑誌や本、大きなファイルを40冊以上収納できる回転式マガジンラックをDIYしました。また2段にして上段には小物入れ、下段がマガジンラックになっています。アルミパイプ以外は全て100均で購入した部品です。