ここではアルミパイプを使って扇風機の風力で
洗濯物を回転させて乾燥させるスタンドを自作して、
その評価を行っています。
普通に部屋干しするよりも数倍速く
乾燥することが出来ます。
製作過程から動作方法、様々な評価や改良など
シリーズになっています。
これまでの記事はこちらからどうぞ。
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乾燥スタンドの製作過程です。
1時間くらいで造れます。
乾燥スタンドの動作の様子です。
天気干しや普通の部屋干しと乾燥速度を
比較した実験結果です。
乾燥スタンドの性能をアップするための
現状調査です。
乾燥スタンドをより速く回転させる
方法を調査した結果です。
6. 雨天時のテスト結果
部屋の湿度が80%以上の環境下で
乾燥スタンドを使った結果です。
7. 乾燥速度の数学的考察
これまでの実験データをまとめて
部屋干しの公式を考えました。
実際の回転中の様子はこちらからみれます。
1. はじめに
思いつきと勢いで造った乾燥スタンドですが、
予想通りに天気干し以上に乾燥しました。
しかしあくまでタオルでのテストだけの結果で
本当に他の衣類が干せるかどうかわかりません。
そこで現状の状況と問題点を明確にすべく、
色々試してみることにします。
2. 洗濯物の固定方法
洗濯物の固定方法は重要です。
扇風機の風を洗濯物にしっかり当てて、
風力を回転力に変換する必要があるからです。
扇風機で風を当てていると、洗濯物が動いたり
風向きに対して平行になったりして、
風力がきちんと伝達しないこともあります。
そこで100均に向かい、そこで手に入る
材料で何とかできないか考えた結果、
ワイヤーハンガーとクリップを購入。
ワイヤーハンガーのフック部分を手で
90°に曲げて輪を作ります。
それを回転子のパイプに差し込めば完成。
すると回転子パイプに対して平行になるため、
扇風機の風力を面で受けることができます。
そのためこのハンバーはパイプの先端に
取付けます。
ただこのままでは回転中の遠心力によって
ハンガーが外へ移動してパイプから落ちます。
そこでクリップをはめてストッパーにします。
パイプ内側の衣類は風力を伝える役割はなく、
スペースを取らないようにハンガーを
そのまま使って干します。
最終的にはこのような形になります。
ハンガーの向きを変えるのがポイントです。
3. 下段のみ乾燥スタンドの回転
実際に衣類をスタンドに干した時にどれくらい
回転するか、回転数を測ってみました。
回転数は1分間に何回転するか(rpm)数えます。
今回はタオルでなく、実際に衣類を干します。
洋服屋さんの商品ハンガー見たいですね(^_^)
これで回転数を測定したところ、
8~10rpm(1分間の回転数)でした。
重量は計測していませんが、明らかにタオルよりも
重くなっており、それでも回転できます。
しかしタオルの場合よりも回転数は落ちています。
4. 上下段の乾燥スタンドの回転
次に上下段ともに洗濯物を干して
回転するか試してみます。
扇風機の風は上段の洗濯物に当たりません。
そこで上段の洗濯物は下段の洗濯物に
接触させることで回転力を伝達します。
こちらが実際に干した洗濯物です。
下段のみの場合よりも4着分増やしています。
結構干すことができますね。
嬉しいことに、これでもちゃんと回ります。
この時の回転数は5rpm程度となりました。
だいぶ回転数が落ちましたね。
やはり動力は同じで回転子を倍にしたため
回転力が減ったのかもしれません。
しかし扇風機の風力は大したものです。
とりあえず現状の回転数は把握できました。
また上下段に衣類を掛けても十分回転することが
確認できました。
これが今後、どれくらいまでUPさせることが
出来るか検討することにします。
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サンルーム、テラス屋根、脱衣所の棚など。
・製作集