こんにちは、マッティです。
我が家では長男だけが花粉症です。
花粉の季節になると目を赤く腫らしてくしゃみが止まりません。
そんな長男のために洗濯物を干すためのサンルームを自作しました。
約2m×1m×1.5mほどのコンパクトサイズで材料は20mm角のアルミフレームと
ポリカ製プラダンを使用しました。
ここではサンルームを作る過程やかかった部品、費用などを紹介しています。
洗濯物を干せるサイズのサンルームをアルミフレームを使って自作DIYしてみます。サイズは1800×1400×900mm程度で縁台に立って作業できる高さのものです。透明なポリカ製のプラダンを使うことで日射を取り込み耐候性も高めます。手前に大きな2段式の扉を設けて簡単に出し入れできるようにします。
アルミフレームを所定の長さに切断して各フレームを組み立てていきます。ここで注意する点はフレーム寸法を間違えやすいことです。全体サイズをキリがいい数字にしていても各フレーム単位で見ると半端な長さになります。組立て自体はとても簡単な作業となっています。
アルミフレームで枠組みを作った後でポリカ製プラダンを外から貼り付けていきます。実はここがフレームの便利な点です。フレームに設けられた溝に専用ナットを入れると自由にナット位置が動かせて、外からボルトで簡単に固定することができます。位置調整や修正も簡単なのでオススメな方法です。
次に前面に上下開放式の扉を製作します。アルミフレームには様々なアクセサリ部品があり、この中にはヒンジやマグネットなどがあります。これらはそのままフレームに取付けることができるのでとても便利です。アクセサリ部品を使いこなすことで色んな機能を持たせたDIYができるようになります。
最後にサンルームの中に下板を設置します。フレームはパイプと違って面で受けることができるので載せただけでも十分安定しています。ここもパネルと同様にフレームの溝に専用ナットを入れてボルトで板を固定します。釘打ちと違って板を動かしたり何度でも簡単に取り外せるのでとても便利です。
完成したサンルームの費用や使用部品リスト、改善点を紹介しています。フレームだけの部品費用だと2万円程度で全て合わせても3万円台で作れました。フレームは100均部品と相性がいいため、それらを使用するともっとコストダウンできます。それでも業者に依頼するよりもずっと安く手に入れることができます。
サンルームの材料はアルミフレームです。
あまりなじみがないかもしれなせんが、これを使って自由に組み立てできます。
表面にもアルマイト処理が施されているため、屋外で使用しても錆びることはありません。
こちらにアルミフレームの紹介や加工方法、組み立て方法などをまとめています。
100均部品も併用できるので便利ですよ。
アルミフレームは断面サイズで分類されており、(15×15mm)から(100×100mm)まで幅広いラインナップとなっています。断面形状も正方形だけでなく、長方形もあります。そのため用途に応じて使い分けが可能で、例えばカーポートから小さな棚まで幅広いDIYに適応できます。フレームサイズと一緒にブラケットなどの部品もそのサイズ専用となるので注意が必要です。
アルミフレームはブラケットと呼ばれる部品で連結されます。ブラケットは2つのネジ穴を持ち、ここにボルトを差し込んで専用ナットと締め付けることでアルミフレームに固定されます。フレームどうしを直角に連結することが多いですが、別の角度に固定するブラケットもあります。ブラケットは使い方によって連結強度が変わるので注意が必要です。
アルミフレームの強度は①単体強度、②BOX強度、 ③接合強度の3つを考える必要があります。全ての強度が想定荷重よりも高ければ安心して作れます。
アルミフレームは木材よりも強度があるので同じ耐久性の物でもコンパクトに作れます。その反面、木材に比べて加工が少し大変で木材ほど簡単に切断できません。そこで様々な工作機やハンドソーで実際に切断して比較しました。その結果、特別な工作機は必要なく簡単に入手できるもので加工できました。
アルミフレームやアルミパイプの組立ては六角ボルトを締めこむだけの簡単作業です。六角レンチ1本あれば全てを組み立てることができます。ウチの小学2年生の子供でもこの通り。誰が作っても同じように組みあがるので技術が要らず、初めての方やDIYしない人も安心して利用できます。
アルミフレームは100均と非常に相性がよく、色んな物が利用できます。構造部品だと金具や金属プレート、ヒンジや鍵などが簡単に利用できます。またアルミフレームの溝を利用してワイヤーネットやコロなどを取り付けることも可能です。ここでは実際に私が利用する100均部品を紹介しています。
しかしサンルームだと乾かない!?
サンルーム内は確かに暖かくなってますが、外に干したときよりも全然乾いていません。
サンルームは乾かないという話を聞きますが、実はそこには秘密があったのです。
そこでどのようにすれば速く乾くかを色々と実験してみました。
そして最終的に外に干した場合と同程度まで乾くようになりました。
アルミフレームとポリカ製プラダンで自作DIYしたサンルームがどれくらい暖かくなるか温度を実測してみました。薄らと雪が残る寒い日でしたが、日中は15℃くらいまで温度が上がります。外気温と比較すると5℃前後高くなっていました。しかし断熱性能はなく、日射が弱くなるとすぐに温度が低下します。
サンルームと外干しでどちらが速く乾くかタオルを干して比較してみました。その結果、サンルームで干すと全く乾きません!!サンルーム内に扇風機を設置して風を送ってみましたが、それでも外干しの方が速く乾きます。その原因はサンルーム内の湿度にありました。
サンルームの温度は外気よりも高いのに何故乾きが遅いのか?この原因を調査してサンルームの問題点を考察しています。問題は洗濯物に風が当たらず境膜を薄くできないこと、蒸発した水蒸気がサンルーム内にこもることです。そこで対策案を考えてサンルームを改造します。
サンルームで速く乾かせるように改造を実施して再び外干しと比較しました。ここでは1時間ごとにタオルの重量を測ることで乾燥速度を評価します。サンルーム内の除湿ルートを作り、扇風機を設置して風を当てながら乾かした結果、ようやく外干しと同等以上に乾かせるようになりました。
サンルームで洗濯物を速く乾かすためのポイントをまとめてみました。サンルームは確かに温度が上がりますが、温度では洗濯物は乾きません。風の影響や蒸発した水蒸気の排出経路や能力など様々な条件が考慮する必要があります。逆にこれらが十分だと部屋干しでも外干し以上に速く乾かすことができます。
作ってからが苦労したサンルームですが、どのようにすれば洗濯物が速く乾くのか
知ることができました。
ここで得られた知識を利用して作ったものが「回転式乾燥スタンド」です。
これを使って部屋干しすると、日中だと天気干しよりも速く乾きます!
雨天の夜間に部屋干ししても臭いもなく、4時間ほどで乾きました。
結局、サンルームは必要ありませんでした。
「温度が上がれば洗濯物は速く乾く」
これは間違いではありませんが、正解でもありません。
速く乾かすためにはもっと重要な事があります。
これを知れば部屋干しが快適になりますよ。
サンルームで検討した経験をもとに、部屋干しでもあっという間に乾かせる回転式乾燥スタンドを自作DIYしました。扇風機の風を当てると洗濯物がくるくる回転して万遍なく均一に乾かすことができます。蒸発した水蒸気も効率よく排出し、扇風機だけで乾くので電気代も10円程度で済みますよ。
アルミフレームやパイプを使ったDIYを一緒にしてみませんか?
DIYする時間や工具がない
普段DIYをしないので自信がない
そんな方にも安心で手間がかからず欲しい物が手に入る共同DIYです。
まず設計や構想は御自分で考えて欲しいものをイメージしてください。
もし自分で加工から組み立てまでされる方は必要に応じてアドバイスを致しますし、
手間な部品手配や加工をしたくない方はこちらで実施して組み立てる状態の部品を
お送りすることもできます。
初めて使う材料で不安な方も安心してチャレンジすることができますよ。
気に入った物が見つからない場合は試してみては如何でしょうか?
詳しいサポート内容や進め方はこちらで説明しています。
またこれまでのサポート事例はこちら。
「サポート事例集」
これまでアルミパイプやアルミフレームで製作した作品はこちらです。
アルミフレームを使ってキッチンに壁収納を作りました。壁を傷付ける事なく、アルミフレームを突っ張り棒のように固定して他の部品を組み立てていきます。アルミは燃えないので火の回りで使っても安心。しかも100均部品を利用したからくりがあります。右の写真でテーブルがありますが、どこか判りますか?
住んでいる家の洗面室がとても狭く、家族4人分の着替えや洗剤などを置く収納場所がありません。そこでアルミフレームを使って洗濯機の上やちょっとしたスペースを有効的に利用できる収納棚を作りました。市販品の棚だとどうしても無駄なスペースが出来ますが、自分で設計して作れば最適。しかも100均を利用して費用も抑えました。
住んでいる賃貸住宅には軒や屋根がなく、洗濯物を干したり自転車を雨から避ける場所がありません。そこでアルミパイプを使って幅4mもあるテラス屋根を作りました。特徴は壁を傷付けたりコンクリートを使用せずにいつでも元に戻せること、目隠し壁まで取り付けても費用は4万円台という点です。
うちでは何故か長男だけが花粉症です。そのため花粉の季節になると目を赤く腫らして微熱が出るので辛いです。そこで洗濯物を干すためのサンルームをアルミフレームで作ってみました。大きな扉も付けて布団も干せます。ところがサンルーム内の温度は確かに上がりましたが、洗濯物が乾かない!?そこにはサンルームの落とし穴がありました。
今の賃貸部屋は間取りがとても悪く、リビングに入る扉を開けるとキッチンが全部見えてしまいます。キレイな時は問題ありませんが、そうでないと大変。そこでキッチンを丸ごと囲う目隠しカーテンをアルミパイプで作りました。パイプを突っ張り棒のように使えば、どんな場所にでもカーテンや壁、扉を作ることができますよ。
サンルームで検討した経験をもとに、部屋干しでもあっという間に乾かせる回転式乾燥スタンドを自作DIYしました。扇風機の風を当てると洗濯物がくるくる回転して万遍なく均一に乾かすことができます。蒸発した水蒸気も効率よく排出し、扇風機だけで乾くので電気代も10円程度で済みますよ。
高さ2mもあるパントリーには据付の棚がありません。そこで収納棚を作り、上の空間まで無駄なく利用できるようにします。ただ問題はここが賃貸住宅であること。そのため壁に直接ビスや釘は使えません。そこでパイプを突っ張り棒のようにして固定することで10kgの米袋を載せてもビクともしない棚にしました。
キッチンで食器洗いや料理をしているときにちょっとした物置き台が欲しくなります。例えばタブレットで動画を見たり、ボウルや野菜などの材料をちょっとだけ置くなど。そんなときに便利な可動式物置き台をアルミパイプでDIYしました。この台はスライドして自由に動かせるので作業する場所でいつも使えます。
賃貸住宅のキッチンのシンク回りが狭くて作業がとてもやりずらい。食洗機が付いておらず食器カゴを使ってますが、これがシンクの上で場所を取ります。そこで食器カゴをシンクタンクの上に置ける台をアルミフレームでDIYします。水にぬれても錆びない材料なので水回りにピッタリです。